先日、神田葡萄園代表 熊谷晃弘さんにご来店いただき、2023年の圃場についてと今後の展開についてお伺いさせて頂きました!
【神田葡萄園の2023年】
猛暑が続く学びの年
2023年は陸前高田市も平均的に気温が高く、温暖気候と言える印象だったそうです。 「ヤマセ」という東北地方に吹く冷涼な偏東風の影響は薄く、気温差による濃霧が発生しない年度になりました。
その分、収穫期が2週ほど早まりましたが、十分に熟度の高いブドウを収穫する事ができたそうです。
しかし品種によっては糖度が上がらず、体験したことのない症状を見せるもブドウもあり、学びの多いヴィンテージに。
アルバリーニョのポテンシャル
温暖な年でも活躍を見せたのは「アルバリーニョ」。
握り拳ほどの小さな房から、早摘みのフレッシュなワイン、遅摘み厚みのあるワインと、様々な醸造スタイルに対応し、土地の個性を活かしたミネラル感を存分に味わえる優良品種として確信できたそう。
今後は「三陸=アルバリーニョ」と認識してもらえる位に品種個性と風土個性の親和性を高めていきたいとアルバリーニョに大きな期待を込めています。
今後の展望は
アルバリーニョが小房な品種の為、収穫の手数や収量が少なく、コストがかかり価格が高くなる点を指摘。 解決策として畑を拡げ収量を増やし、「多くの方に手軽に楽しんで貰えるようなドリンカブルなワインを造っていきたい」そう語る熊谷さん。
今後は様々なバリエーションで陸前高田のミネラル感を楽しめるワインがリリースされるそうなので、地元食材と合わせて頼みたいと思います!
【ワイナリーについて】
神田葡萄園は岩手県陸前高田市にある120年続く老舗果樹園。
六代目の熊谷晃弘氏が2015年に「リアスワイン」としてワイナリーを再開。海に近い立地が特徴で、潮風がワインに個性を与えています。
ラベルには先代たちの想いと六代目の決意が込められており、伝統的な栽培方法と潮風の影響を利用したワイン造りに注目が集まっています。
【ワイナリーの風土特徴】
特徴的な気候と風土に合わせ、厳選された品種を使用。 代表的な品種はスペインのアルバリーニョで、潮風を活かし、ブドウの果実味をシンプルに表現出来ると期待が寄せられています。
ワインづくりでは港町ならではのミネラル豊かな土地特性を生かし、凝縮法などを使わずに出来るだけ手を加えない製法を採用。
また、新しい試みとしてグビグビ飲めるドリンカブルワイン「海のペティアン」をリリースし、地元食材に合わせて楽しめる多様なバリエーションを追求しています。
【今後の目標は?】
神田葡萄園のワインは「ミネラル」が最大の特徴で、完熟ぶどうの香りとほのかな塩味、ミネラルが絶妙なバランスを生み出しています。
熊谷晃弘氏のテーマは「海のワイン」と語り、陸前高田の豊かな海産物や潮風の影響を感じさせるワインを目指しています。
三陸でのワインづくりの可能性を広げ、地域の魅力を発信していくことが目標です。
神田葡萄園のワインを飲んでみる
海のペティアン ポムレザン2022
2000円(税込)
タイプ りんごとぶどうの微発泡 品種 ふじリンゴ ナイアガラ 産地 岩手県産 Alc 11% 醸造所 神田葡萄園 リアスワイン @kandavineyard ※無濾過 ※開栓時噴き出し注意 岩手県陸前高田にある【神田葡萄園・RIASWINE】熊谷さんから 軽快で旨味たっぷりの海のペティアンシリーズ 新ヴィンテージがリリースです! りんごとナイアガラをブレンドして作られ、香り、味わいで両方の個性を持ちあわせています! 気軽にガブガブ飲んでほしい!と醸造長の熊谷さんの思いがこもった微発泡ワイン! 軽めの口当たりとすっきりした酸味。BBQ、キャンプなどのシーンにおすすめです。 すっきしした飲み心地で常備しておきたい一本です! よく冷やしてお楽しみ下さい(^^) 作り手さんから 〇ぶどうについて 地元米崎産を含む岩手県産のふじリンゴとナイアガラを使用。 〇醸造について ふじりんごを主体に、ナイアガラをブレンドして瓶内2次発酵させたシードルです。 葡萄園が造るシードルとして、葡萄のエッセンスとを少しだけ加えることにより芳醇な香りと果実味がプラスされたシードルに仕上がっています。 〇味わいについて 青りんごやマスカットの香り、味わいはフレッシュでクリーミーな泡感とフルーティーな果実味が特徴。 〇ご注意ください 開栓前はよく冷やしてから、抜栓の際はゆっくりと栓を開けてください。 下に澱や酵母が沈殿していますが品質には問題ございません。 引用:神田葡萄園リアスワイン
海のペティアン ロゼ2022
2310円(税込)
タイプ ロゼ微発泡 品種 マスカットベーリーA セイベル9110 ケルナー ソーヴィニヨンブラン 産地 岩手県産 Alc 11% 醸造所 神田葡萄園 リアスワイン @kandavineyard ※無濾過 ※開栓時噴き出し注意 岩手県陸前高田にある【神田葡萄園・RIASWINE】熊谷さんから 軽快で旨味たっぷりの海のペティアンシリーズ 新ヴィンテージがリリースです! 赤ワイン品種と白ワイン品種をブレンドして作られています! 香り、味わいで両方の個性を持ち、肉、魚、野菜となんでも合うオールマイティ型です! すっきしした飲み心地で常備しておきたい一本です! よく冷やしてお楽しみ下さい(^^) 作り手さんから 〇ぶどうについて 岩手県産のブドウを100%使用。 〇醸造について マスカットベーリーAをやや早熟の状態で収穫。 ホールバンチで搾汁した果汁を低温発酵、白品種は混醸しマスカットベーリーAとブレンド。 瓶内二次発酵で仕上げた微発泡のスパークリングワインです。 〇味わいについて マスカットベーリーAの華やかなベリー香と白品種の持つ柑橘香、口に含んだとにゆっくりと広がる果実味と心地よい苦みや渋み。 ハーブのような清涼感も感じます。 〇ご注意ください 開栓前はよく冷やしてから、抜栓の際はゆっくりと栓を開けてください。 下に澱や酵母が沈殿していますが品質には問題ございません。 引用:神田葡萄園リアスワイン
アルバリーニョ 2022
3520円(税込)
タイプ 白ワイン 品種 アルバリーニョ90% リースリング・リオン10% 産地 岩手県産 自社圃場 Alc 12% 醸造所 神田葡萄園 リアスワイン (岩手県陸前高田) @kandavineyard ※生産本数900本 ※無濾過、無補糖、無補酸 ※生詰めの為、要冷蔵保存 岩手県陸前高田にある【神田葡萄園・RIASWINE】熊谷さんから ワイナリーを象徴する「アルバリーニョ2022」が届きました! なんといっても特徴は爽快なミネラル感!香りや味わいの中に「潮」を感じさせる海のワインです! リリース直後はフレッシュな酸と柑橘系の印象ですが、オススメは1年ほど寝かして頂くと、熟れた果実と蜜にニュアンス、そこにミネラル感が乗って、濃厚なうま味が出てきます! 一本はフレッシュでクリスピーに楽しんで頂き、もう一本は熟成用にされてはいかがでしょうか? 作り手さんから 〇ぶどうについて 2022年のアルバリーニョはようやく収量が1tに到達しました。(棚・垣根各500kg)栽培では春から夏の天候不順(岩手は大打撃の一年でした)により、一部に早期のべと病や黒とう病が発生。 一方で晩夏から秋はとても穏やかで日照時間を確保することができた年でした。 天候不順により熟すのに時間がかかり例年より1週間ほど収穫は遅く、垣根は10月1日、棚は10月14日に収穫を行ないました。 果実の水分が抜け始め、品種特有の完熟を示す黄金色になったタイミングで収穫を行ないました。 〇醸造について 垣根と棚の葡萄のそれぞれ別タンクで醸造。 果汁BX21.3 酸度9.8 ph 3.30 (平均値) 発酵は除梗、破砕後、圧搾機内で3時間のスキンコンタクト(SO2微量添加) その後ゆっくりと圧搾。 一晩のデブルヴァージュ後、翌日澱引きを行な発酵。 無補酸、無補糖。 乾燥酵母により14℃から18℃で約2週間。 その後2タンクは1タンクにブレンドし澱と速やかに離し春までステンレスタンク熟成。 春、ユナイトとなるリースリング・リオンから香りの良いロットのワインを10%ブレンド So2は果汁搾汁時、発酵終了時、瓶詰め前、適宜添加。総亜硫酸100ppm。 無清澄、無濾過で3月にボトリング。 冷却処理をしておりませんので酒石と澱の沈殿がございます。 〇コンセプトについて 今期ブレンドした理由としてはアルバリーニョの品種こうである桃や熟したフルーツの第一アロマがまだ控えめな印象があり、これをリースリング・リオンの持つリナロール香で補いたいという意図です。 今期のブレンドが個人的に「岩手らしさ」を表現する上で可能性があると判断しアルバリーニョのスタンダードラインとして今後数年後に5000本の生産を見据えてリリースしてまいります。 〇味わいについて 色味はほのかにオレンジがかったイエロー。 香りは白桃アプリコットなどストーンフルーツのアロマ 石灰や鉱物、ヨード香、ほのかに吟醸。 アタックは中庸。硬質なミネラル、クリスピー酸とソフトなアルコール感。 余韻には柔らかいほろ苦さ・タンニン・潮を含んだような果実味。 〇おすすめのお料理は 相性は炙った貝、サンマの塩焼き、蒸し牡蠣、レモンやスダチなどをかけて召し上がる魚介料理 引用:神田葡萄園リアスワイン