オーガニックワイン&サステイナブルなワインライフ

カタログ

最近、広い世代に人気のある「オーガニックワイン」と「サステイナブルワイン」。

よく聞くけど、何を選んだら良いかわからない!そんな方に是非読んでいただきたい♪

オーガニックワイン&サステイナブルワインについて詳しくお話ししたいと思います。

環境に優しい選択をしながら、美味しいワインを楽しむ方法を一緒に探ってみましょう。

オーガニックワインって?

オーガニックワインは、有機農法で栽培されたブドウを使って作られたワインのことです。

有機農法とは、化学肥料や農薬を使用せず、自然の力を活かしてブドウを育てる方法です。

以下は、オーガニックワインの特徴です。

  • 化学物質の不使用:化学肥料や農薬を使わずに育てられたブドウを使用。
  • 持続可能な農業:環境に配慮した農業方法で、土壌の健康や生態系の保護を重視。
  • 自然な味わい:化学物質を使用しないため、ブドウ本来の味わいが楽しめる。

サステイナブルなワインとは?

サステイナブルなワインとは、環境、経済、社会の三つの側面で持続可能性を追求するワインのことです。ワイナリーでは具体的に以下のような取り組みが行われています。

  • 環境保護:水資源の節約、エネルギー効率の向上、再生可能エネルギーの使用。
  • 社会的責任:従業員の福利厚生、地域社会への貢献、公正な労働条件の確保。
  • 経済的持続可能性:長期的な経済的安定を目指し、品質を維持しながらコストを管理。

オーガニックワイン、サステイナブルなワインの選び方

1. ワインの選び方

オーガニック、サステイナブルワインを選ぶ際に注目すべきポイントをいくつか紹介します。

a.オーガニック認証マークをチェック

オーガニックワインには、特定の基準を満たしたことを示す認証マークがあります。これらのマークをチェックすることで、本当にオーガニックなワインかどうかを確認できます。主な認証マークは以下の通りです。

  • EU有機認証(EU Organic):EUで生産されたオーガニックワインに付けられる認証マーク。星が円形に並んだデザインが特徴です。
  • USDAオーガニック:アメリカ合衆国農務省(USDA)の認証マーク。オーガニック認証を受けた農産物と食品に付けられます。
  • エコセール(ECOCERT):フランスのオーガニック認証機関で、世界中で広く認知されています。
  • ABマーク(Agriculture Biologique):「有機農業」を意味する。1985年以来フランス国家によるビオ(オーガニック)認定マークとしてこのロゴを使用。最低3年間は有機農法実施していること、オーガニック材料を95%以上含むこと、EU圏内で生産あるいは、加工されたものに限るなど、厳しい基準を設け、抜き打ち検査も行われる。
b. ワイナリーのウェブサイトをリサーチ

ワイナリーのウェブサイトには、オーガニック農法についての詳しい情報が掲載されています。以下の点に注目してリサーチしましょう:

  • 農法の詳細:有機農法の具体的な取り組みや栽培方法。
  • 環境への配慮:生物多様性の保護や持続可能な農業実践。
  • 認証の有無:どの認証を受けているか。
c. 自国、地元産のワインを選ぶ

自国、地元産のオーガニックワインを選ぶことで、輸送による二酸化炭素の排出を削減できます。地元のワイナリーを訪れたり、地元産ワインを取り扱っているショップを利用するのも良い方法です。

2. サステイナブルなワインの選び方

サステイナブルなワインを選ぶ際にもいくつかのポイントがあります。

a. サステイナブル認証を確認

サステイナブルなワインには、持続可能な農業を実践していることを示す認証があります。主な認証マークは以下の通りです:

  • SIP認証(Sustainability in Practice):カリフォルニア州で使われる認証で、環境、社会、経済の三つの側面で持続可能性を評価します。
  • ベジタリアン認証・ヴィーガン認証:ベジタリアンやヴィーガンの商品のための認証です。ヴィーガン・プラントベース・ベジタリアンの選択肢は、多様性の尊重だけではなく、人の健康、地球環境、動物にも優しく地球の未来に繋がります。
  • デメター認証(Demeter):バイオダイナミック農法に基づく認証。オーガニック認証の一歩進んだ形で、環境への配慮を徹底しています。
b. ワイナリーの持続可能な取り組みをリサーチ

ワイナリーのウェブサイトやラベルには、持続可能な取り組みについての情報が掲載されています。以下の点に注目してリサーチしましょう:

  • エネルギー効率:再生可能エネルギーの使用やエネルギー効率の向上。
  • 水資源管理:水の使用量を削減し、効率的に管理しているか。
  • 社会的責任:従業員の福利厚生や地域社会への貢献。
c. ワインイベントや試飲会に参加

サステイナブルなワインを取り扱うイベントや試飲会に参加することで、直接ワインメーカーから情報を得ることができます。サステイナブルなワインに対する理解を深め、より適切な選択をする手助けとなります。

おすすめのオーガニックワイン&サステイナブルなワイン

Native ‐ナティヴ 2022

3960円(税込)

生産国 フランス
エリア ロレーヌ
タイプ 軽めの赤
品種 ピノ・ノワール40% ガメイ40% シャルドネ20%
Alc 11.90%
栽培 ビオディナミ
酵母 野生酵母
SO2無添加
【醸造】
全房のガメイ、除したシャルドネとピノ・ノワールをミルフイユ状にして混醸し、マセラシオン10日間。
ステンレスタンクで6ヶ月熟成。

【味わい】
一口目に爽やかな酸味を感じ、果実味。
全体的にシャープですっきりした印象。
重すぎず、春夏に軽く楽しみたい一本。

【ワイナリーについて】
Maison Crochet/Wilfried Crochet メゾン・クロシェ/ウィルフレッド・クロシェ
アルザスとシャンパーニュの間のロレーヌ地方、トゥール市から南へ13kmほどのBulligny(ビュリニー)村のワイナリー。
現当主ウィルフレッドの両親はシャンパーニュで働き、1991年にシャンパーニュメゾンのオーナーと共にロレーヌへ移住。
オーナーから1996年に畑の一部を譲り受けMaison Crochetを設立。
2016年に息子のウイルフレッドが継ぎ有機栽培に転換。
ウイルフレッドはボルドー大学で醸造学を修めた後、ピュリニー・モンラッシェDomaine Guilemard-Clerc やシャンバーニュBonnaireなど国内の産地、オーストラリアのTamar Ridge、ギリシャのKtima Gerovassiliouなどの海外のワイナリーで経験を積む。

humus PN Rose 2021‐フムス ペットナットロゼ2021

4180円(税込)

地域:Lisboa
地区:Alvorninha
畑:Quinta do Paço  向き:南、南西
土壌:石灰質粘土土壌
タイプ:ペットナット   
Alc.12%  
品種:トウリガナショナル70%、カステラオン30%
樹齢:平均20年
醸造:全房ダイレクトプレスの後、ステンレスタンクで天然酵母を使って自然発酵。
発酵が終わる前に瓶詰め。

テイスティング:ロゼのペットナット。優しい泡が理想的な食前酒になります。
野生の赤いベリー、バラの花びら、スイカの香り。
貝やシーフードリゾットとの相性○

humus
リスボンから北へ約1時間、大西洋からわずか20kmの場所にあるCaldas da RainhaのAlvorninhaという町のすぐそばに、小さな家族経営の農場Quinta do Paçoがあります。
この農場はロドリゴの祖父が購入しましたが、90年代に最初のブドウの木を斜面に植えたのはロドリゴの父親でした。
Humusを造るRodrigo Felipeは、土木技師として働いた後、2000年代初頭にワイン作りを始めることを決意し、ワインメーカーとなりました。
彼は、家族が所有するQuinta do Paçoの計20haに属する9haのブドウの木を担当しています。土壌は粘土と石灰岩が混ざったもので、大西洋からの涼しい風と高い湿度、そして冷涼な微気候のおかげで、ブドウはより長い熟成期間を持つことができ、レベルの高い酸味を維持することができます。
この酸味は、ロドリゴがHumusのような大胆なワインを造ることができる大きな理由です。
2007年に有機認証を取得し、Humusを造り始めたのは2009年。
ブドウ畑では、天然の堆肥を使用し、害虫を防ぐために必要な時だけ少量の銅と硫黄をブドウの木に塗っています。
海抜約150mの高地で栽培されているのは、白ではアリント、フェルナン・ピレス、ヴィタルそして、少しだけソーヴィニヨンブラン。赤ではカステラオン、トゥリガ・ナショナル、ティンタ・バロッカといったポルトガルの伝統的な品種で、わずかにシラーも含まれています。
セラーでの作業は更にシンプルです。介入を最小限に抑え、無濾過、無清澄の状態で醸造、瓶詰めするいわゆる「ナチュラル」なワインです。
白とロゼは直接圧搾し、樽で発酵させます。赤は除梗して破砕し、小さなステンレスタンクで発酵させます。その後、古いオーク樽で熟成させます。ワインは全て、亜硫酸塩無添加で醸造されています。
葡萄が持つ本来のパワフルな酸味、果実味をどうぞお楽しみください。

ROJAC ロヤッツ・レフォシュク2020

4378円(税込)

タイプ/赤(フルボディ度 ★★★★☆)
産地/スロヴェニア/イゾラ
生産者/ROJAC/ロヤッツ
品種/レフォシュク(コ)
ヴィンテージ/2020
アルコール度数/13.5%
容量/750ml
適温/17℃

Taste
熟れたプルーンの香りとスパイスが鼻をくすぐる。酸が豊かな品種だが、タンニンも豊富なので突出せず美しいバランスを保つ。アフターに濃厚な果実味を感じ飲み応え抜群!コスパ最高!

Marriage
《おすすめの料理》鰻ざく、酢豚、ビーフシチュー、鹿肉ワインビネガーソース、煮込みハンバーグ、サーロインステーキ。肉とどうぞ。バルサミコ、黒酢など酸味のあるソースが合う。

Wine making
ビオディナミを採用。南東の斜面に植えられた樹齢30年の木。5750kg/ha(1kg/木)の収量で9月の3~4週目にやや過熟気味で収穫される。温度管理をせず(25~30℃)開放型の大樽で15日醸す。その間は4時間おきに手動でパンチングダウン。フレンチ&スロヴェニアのニュートラルな小樽と大樽で18ヶ月熟成。目減り分に補酒をしない。ノンフィル、ノンコラ。カレンダー(?)により2022年11に月光の元でボトリング。

Story
「美味しい赤ワインが造りたい!」
ROJAC(ロヤッツ)は、スロヴェニア西部のプリモルスカ地方、イストラ地区の港町イゾラに本拠地を置きます。海岸から東に進むとなだらかな丘があり、その峰には黒ぶどうの畑が広がります。この土地で何世代にも渡って、ワインを造ってきたのがROJACです。1980年代、品質が悪くて美味しくないという理由から、スロヴェニアでは赤ワインにコーラを混ぜて飲んでいました。このような飲み方は、いかなる生産者も歓迎しないでしょう。それから半世紀弱の時が経ち、品質は向上しつつも、大抵のスロヴェニアの生産者は、沢山の白ワインの中に少しだけ赤ワインを造っています。このことからもわかるよう、スロヴェニアは冷涼なワイン産地のため、7:3で白ワインを得意とする国です。赤ワインは白ワインと比べると、バラエティが極端に少なく、その選択肢の狭さと価格の高さから、現地でも白ワインに手が伸びてしまいます。実際、同じメーカーの赤白が並んでいたら、90%のスロヴェニア人は白を選びます。そこにはそれぞれ理由があるのでしょうが、スロヴェニアでは白(オレンジ含む)が一般的なのです。それを打破しようと60年前の祖父の時代から奮闘してきたのがROJACです。「〇〇の赤ワイン飲んだ?あんなに美味しい白&オレンジワインを造るのに、赤ワインは所詮あのレベルなんだ」と当主ウロスはお友達のワイナリーを平気でディスります。彼は「美味しい赤ワイン造り」に命をかけてきたのですから、評価がシビアになるのも無理ありません。

白ワイン(=オレンジワイン)がメジャーな国で、マイナーな赤ワインを手掛ける。何世代にも渡った、このチャレンジ精神には脱帽です。スロヴェニアは国土の46㎞をアドリア海に面しています。イストラ地区は地中海性気候の影響を受け、多雨で暑いのが特徴です。真夏の照りつけるような日差し、朝晩の寒暖差、海風が吹き付ける丘の斜面。ここでは豊かな酸と糖を含んだ、良質なぶどうが栽培できます。好条件が揃いにも揃い、イストラはスロヴェニアの赤ワイン全生産量の46%を誇っています。赤ワインに使用されるレフォスクは、ローマ時代より前に、タジキスタンやウズベキスタンから伝わった品種です。のちにイタリアに伝播してレフォスコと呼ばれるようになりました。平均樹齢30年、果皮の色が濃く、酸が豊かです。果汁は糖度計で30度と、とても甘いのですが、この品種は酸がしっかりとあるので、実に良いバランスです。ぶどう木1本から約1kgの収量を守ります。

天然酵母を使用して、温度管理をせず(25~30℃)、開放型の大樽で15日醸します。4時間/日かい棒を使用して、手動でパンチングダウン(二酸化炭素によって液面に浮いてきた果帽を果汁に沈める作業)を行い、果皮の色と成分を果汁に抽出させます。その後、18ヶ月フレンチオーク&スロヴェニアオークの古い小樽とステンレスタンクを併用して熟成させます。畑のテロワールとぶどう品種の個性を引き出すため、新樽は使用しません。樽の風味が全てをマスキングしてしまうからです。また、熟成期間中、樽から蒸発してワインは目減りしますが、その分を補酒(リザーブワインを使って補填)するのを控えます。更に6ヶ月ステンレスタンクで熟成させます。自然沈殿で清澄するのを待ち、上澄みだけを移し替えます。フィルターはかけません。カレンダー(種まきカレンダー?ビオディナミカレンダー?)により、月光の元で2022年11月にボトリングされました。

「スロヴェニアで1番美味しい赤ワインを造るのは、ROJACだ!」そう、ウロスはキッパリ断言します。スロヴェニアでここまでのものを造り上げるのは、並大抵なことではありません。恐れ入りました。だって彼のワインは、思わずニヤけるほど、美味しいのですもの。ウロスの赤ワインに向き合う真摯な姿勢に心撃たれました。今飲んでも、もう少し寝かせて置いても楽しめる極上の赤ワインです。是非ご賞味下さいませ。

CHÂTEAU FONTVERT Blanc シャトー・フォンヴェール ブラン AOP リュベロン

4290円(税込)

生産国 フランス
エリア リュベロン
タイプ 白ワイン
品種 ヴェルメンティーノ 60% グルナッシュブラン 40%
醸造 果皮とともに 24 時間浸漬し香りを引き出す。16℃前後で樽発酵し6ヵ月間、澱とともに熟成(樽 70%、コンクリートタンク 30%)。
味わい 丸みがあり、ふくよか。酸味のバランスがとれた味わい。
【栽培について】
2008 年にビオロジック認証取得、2009 年からビオディナミ農法に取り組み始め、2014 年にデメテール認証を取得している。
ビオディナミの基本的な考え方となる生物多様性を重視していて、42ha の敷地のうちブドウ畑は 22ha とし、周囲にオリーブやトリュフのとれる林、その他の木々なども植樹している。馬や羊なども飼育する予定。
ブドウ品種は、シラー、グルナッシュノワール、サンソー、ムールヴェ―ドル、グルナッシュブラン、ヴェルメンティーノ。
これらが石灰質、粘土質、砂質、砂質と石灰、粘土と砂質というテロワールにそれぞれ植わっている。
基本的には石灰質にシラー、暑さに強いムールヴェドルを砂質、粘土質に白品種を植えているが、ユニークなのは各ブドウ品種の区画を一ヵ所にまとめていない点だ。
以下の写真のようにそれぞれの複数品種の区画がまとまって複数のエリアに散らばっている。
これも生物多様性を重視するという姿勢に基づく。
同時に天候不順によるリスクも避けることができる。
霜害や雹などはピンポイントに襲ってくるので、各エリアに品種が散らばっていれば、どこかが襲われても別のエリアのブドウは助かる。
あるいは干ばつの年でも、地下水脈の流れる畑のブドウは無事に育つ。
林に近くイノシシに襲われる畑には、イノシシが食べるためのムールヴェドルを外側に植えて、他のブドウが食べられないようにする。
駆除するのではなく、共生を目指す考え方だ。
平均樹齢は 35 年で、故意に収量を落とすことはしない(それでも35hl/ha)

【醸造について】
酵母添加が禁じられているビオディナミの醸造で、発酵をスムーズに行なうためには温度
管理がもっとも重要と考えている。
しかし一般的に温度管理がしやすいとされるステンレスタンクはほとんど使用しない。2004 年に建て替えられた近代的な醸造所には、旧式のコンクリートタンクが並んでいる。
容器が分厚く、大容量(50hl)のコンクリートタンクは、ステンレスタンクよりも急激な温度変化が起きにくく安定しているとのこと。
温度が高すぎる場合には冷却用の棒(のようなもの)を中に入れて冷やす。
いったん温度が下がれば40 時間は一定に保つことができるため、常に冷却が必要なステンレスタンクよりもエコロジックだし、コストもかからない(ただし、コンクリートタンクは動かせないのと、一定量の液体が必要なのが欠点。)
シラーとムールヴェドルの上級キュヴェに関しては、量が少ないので台形の樽を使っている。
AOP リュベロンでビオディナミ農法を実施する生産者はここだけ。
流行りの色の薄いロゼは直接圧搾法で造るが、果汁を取るこの方法だと酵母のいる
皮や茎との接触が少なく、発酵が進みにくい。そのため多くの生産者が酵母添加をするが、デメテールでは酵母添加が許されていないのでピエ・ド・キューヴを使用している。
収穫の 10 日前に熟したブドウを摘んで、小さなステンレスタンク(このためにステンレスタンクがある)で醸し、発酵のスターターにしている。

サルバッヘ2 マトゥラーナ・ティンタ 2019

3850円(税込)

タイプ 赤
ぶどう マトゥラーナ・ティンタ主体、マズエロ、テンプラニーリョ品種
地質 丸石、粘土砂質土壌
野生酵母
酸化防止剤無添加

標高800mのソホンの丘のふもとにある、1925年に設立された特異なブドウ畑。
大西洋の影響を受ける立地、標高、北向きのため、リオハの他の原産地呼称とは非常に異なる気候となっています。
除梗したブドウをタンクにて発酵後フレンチオークで6か月熟成(冬季は野外)。イチゴ、カシス、レッドカラントなどの赤い果実のアロマ、余韻の長いフルーティーな味わい。

イベリア山脈の一部であるシエラ・デ・モンカルビーリョは、リオハの中で最も知られていないワイン生産地の一つです。
ログローニョ(Logroño)から南に約20kmのところに位置し、ナへリリ(Najerilla)渓谷とイレグア(Iregua)渓谷の分水嶺を形成しています。
過去には、標高(550~800m)や北向きであるためブドウの成熟を妨げる可能性がありました。
そのため、伝統的に自家消費が殆どで大手ブランドや生産者がいませんでした。
しかし、2000年代の10年間に転換点を迎えました。
気候変動やテロワールの傾向に助けられて、リオハのこの小さな一角の風景を表現することに焦点を当てたワインプロジェクトが登場しています。
その中でも特に興味深いのは、若いミゲル・マルティネスが、陰干したブドウから作られた伝統的な甘口ワイン「スプラオ」を復活させるために作った「ボデガ・
オフエル」です。
スプラオは薬としてあるいは家族の祝い事の時に飲まれていたものです。
ワイナリーは9ヘクタールのブドウ畑を30の異なる区画に分けて栽培しており、そのうち6つは父親の実家のものです。
そのほとんどが、彼の故郷であるソフエラ(ブランド名のオフエルは町名の最初と最後の文字を削除したもの)か、隣接するダロカとメドラノの地域にあります。
それらの多くは、最高標高800メートルまでの森に囲まれた小さなブドウ畑です。
当主ミゲル・マルティネス氏は、民族学からワインの世界に入ってきました。2005年の夏には、シエラの雪原にある古代の氷貯蔵システムの復元に携わり、この地域とその伝統に再び触れることができました。
スプラオの歴史(彼自身、自宅で作られているのを見て覚えていました)に魅せられ、生産者になりました。
古くからの家族経営のワイナリーの文化を継承し、農薬は使用せず銅と硫黄のみを使い、収穫は手摘み。
手動の圧搾機を使い、酵母の添加も行いません。現在はビオディナミーを実践しています。
この地域には、手付かずの自然が多く残っており、スペインのおよそ50%の蝶々の種が生息しています。
ワインラベルでもその多様さが表現されています。
2012年に初ビンテージのスプラオが登場。
2014年には数多くの名門ワイナリーが参加するバスク地方のOnlyWine
2014 コンクールで見事に優勝。同年DOCリオハの称号も与えられました。
2016年には赤・白スティル・ワインも手掛ける様になりました。
2018年にミゲルは、ワイン評論家のティム・アトキン氏から若手醸造家のホープとしてのお墨付き(ヤングワインメーカー・オブ・ザ・イヤー) をもらいました。
今後のスペインワイン業界を担っていく生産者です。

Gaga 2022 ガガ 2022

3630円(税込)

生産地域 イタリア ヴェネト
タイプ 白ワイン
品種 ガルガーネガ 
Alc 12%
【ブドウについて】
石灰質・粘土質の土壌に植えられた樹齢約40年のガルガネガ 100%を使用した白ワイン。

【醸造について】
手摘み収穫後、非除梗のガルガネガを丸ごとソフトプレスし、ステンレスタンク内で18−20℃の温度帯で発酵。
澱引き後、ステンテスタンクで10ヶ月熟成。
ファイニング中にバトナージュを行い、軽いフィルタリング後にボトリング。
鮮やかで深い麦わら色。
白プラム、アーモンド、野生のハーブ、野生の花の香り。
味わいはフレッシュでバランス感があり、フィニッシュには非常に心地よい余韻。

【About Vini Santa Colomba】
ヴィーニ・サンタ・コロンバは、イタリア・ヴェネト州ヴィチェンツァ南部にある海抜約200メートルの丘、コッリ・ベーリチに位置し、1660年代に建築された元修道院の施設内にあります。
海洋起源の石灰質粘土質土壌の30ヘクタール(東京ドーム6個分)の敷地のうち、8.5ヘクタールの葡萄畑には主に土着品種であるガルガーネガを栽培しています。
敷地内には何千ものハーブや木々が育つ庭園があります。

1968年から続く元修道院施設内のワイナリーを2016年からヴェローナ大学でワイン醸造学を学んだジャンフランコ・ミストロリゴと農業学者のマルコ・ダニがヴィーニ・サンタ・コロンバとして引き継ぎ、この施設内に生存する植物の多様性を活かした葡萄栽培とワイン醸造を行っています。
「自然は私たちが足で踏みしめる巨大な化学実験室で、その中には人間を含めた生物の生命のすべての答えがあります。この素晴らしいバランスを壊さない」というのがジャンフランコとマルコのフィロソフィーです。

オーガニックワインやサステイナブルなワインを選ぶ際には、認証マークやワイナリーの取り組みをチェックし、自分に合ったワインを見つけることが大切です。

環境に優しい選択をしながら、美味しいワインを楽しむことで、持続可能な未来に貢献できます。次回ワインを選ぶ際には、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

いかがでしょうか?

オーガニックワインやサステイナブルなワインは、環境に優しく、健康にも良い選択ですね!

是非、ワイン選びの一つの選択肢として参考になりましたら嬉しいです。

それではまた次回お会いしましょう!

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