南アルプス市に、情熱と独創性あふれるワイナリーが誕生しました。その名は「LA PENSÉE-ラパンセ」。代表を務めるのは、髙橋厚芝(たかはし あつし)さんです。
「LA PENSÉE-ラパンセ」
ドメーヌ・ヒデでの出会いと独立への志
髙橋さんは2021年、南アルプス市の地域おこし協力隊として、知る人ぞ知るワイナリー「ドメーヌ・ヒデ」で3年間の研修をスタートさせました。栽培においては棚と垣根のブドウ栽培を担い、苗からの生育から収穫までのキャノピーマネージメントを習得。醸造においては、衛生管理から分析、発酵管理、貯酒管理、品質管理、びん詰め業務に至るまで、ワイン造りの全工程を学びました。
ドメーヌ・ヒデの渋谷氏との出会いは、髙橋さんのワイン人生を大きく変えることになります。古民家を改築し、シンプルな機材とタンクで丁寧にワインを醸造する渋谷氏の姿に感銘を受け、「いつか自分自身のワインを造りたい」という強い思いを抱くようになったと言います。

アルプスワイン特区を追い風に
2023年、南アルプス市がワイン特区に認定されたことは、髙橋さんにとって大きな転機となりました。果実酒の製造免許取得に必要な最低製造数量基準が緩和されたのです(通常年間6000リットルのところ、果実酒は2000リットルに引き下げ)。
2024年3月に地域おこし協力隊を卒業した髙橋さんは、数枚の畑を借りることができ、満を持して税務署へワイン特区の制度を活用した果実酒の醸造免許を申請。そして同年9月、ついに醸造免許が下り、自身のワイン造りをスタートさせたのです。
古民家が醸造所に変身!こだわりのワイン造り
醸造所として選んだのは、3階建ての一軒家。住居と醸造所を兼ねるこの場所で、髙橋さんは独創的なワイン造りに挑戦しています。
特筆すべきは、ブドウの破砕を基本的に全て足踏みで行うという点(衛生ジャケット着用)。丁寧にブドウと向き合い、そのポテンシャルを最大限に引き出すためのこだわりです。
また、3階のフロアではブドウを陰干ししたり、異なる品種のブドウを同じタイミングで破砕する混醸、さらにはボジョレー地方伝統の醸造法であるマセラシオン・カルボニック法を用いるなど、既存の枠にとらわれない自由な発想でワインを生み出しています。
有機栽培の自社畑と古木のMBA
現在、髙橋さんが管理する畑は、南アルプス市の飯野、中野、西野、小笠原地区に点在し、その広さはトータルで約6反。内訳は、山梨県を代表する白ブドウ品種である甲州が1反、赤ワイン用品種であるマスカット・ベーリーA(MBA)が1反、そしてゲヴュルツトラミネールなどの欧州系ブドウが4反となっています。
自社畑は全て有機栽培で、ブドウ本来の力を引き出すことに力を入れています。特に注目は、樹齢40年以上という古木のMBA。凝縮した味わいが期待されます。

南アルプスのテロワールを表現する新たな挑戦
「いつか自分自身のワインを造りたい」という夢を形にした髙橋厚芝さん。そのワインは、南アルプスの豊かな自然と、髙橋さんの情熱、そしてユニークな発想によって生み出されます。ワイナリー名である「LA PENSÉE – ラパンセ」(フランス語で「思考」「想い」、パンジーも「pensée」と呼びます。)には、一つ一つのブドウ、そしてワイン造りの過程に対する深い想いが込められていることでしょう。
足踏み破砕という丁寧な手法や、混醸、マセラシオン・カルボニックといった個性的な醸造法から生まれるワインは、きっとこれまでの日本のワインとは一線を画す味わいでしょう。
南アルプスに誕生したばかりの「LA PENSÉE-ラパンセ」のワイン。その第一歩となるヴィンテージがリリースです。
LA PENSÉE – ラパンセ
- 代表: 髙橋 厚芝
- 設立: 2024年
- 所在地: 山梨県南アルプス市 (醸造所)
- 畑: 山梨県南アルプス市 飯野、中野、西野、小笠原地区 (有機栽培、約6反)
- 主要品種: 甲州、マスカット・ベーリーA、ゲヴュルツトラミネール 他
- 醸造の特徴: 足踏み破砕、混醸、マセラシオン・カルボニック法など、自由な発想による醸造
今後の「LA PENSÉE – ラパンセ」のワインに、ぜひご注目ください!

「LA PENSÉE-ラパンセ」のワイン
111 /UN-UN-UN/ 2024
2750円(税込)
タイプ 赤ワイン 品種 MB1005 葡萄産地 山梨県南アルプス市(自社圃場) Alc 11% 醸造所 LA PENSÉE(山梨県南アルプス市)SNS @lapensee_wine 特徴 ◆野生酵母◆うま味あり◆ベリー香◆果実味◆ベーシック 鮮やかなラズベリーレッドが目を引く一本。 赤い果実の香りがしっかりと立ち上り、軽やかな酸味と穏やかなタンニンが心地よく調和します。 マスカット・ベーリーAのジューシーな果実味が美しく表現され、親しみやすく飲みやすい仕上がりに。 バランスの取れた味わいは、お料理との相性も抜群で、幅広いシーンでお楽しみいただけます♪ 作り手さんから 〇ぶどうについて 自社畑(有機栽培、南アルプス市飯野地区) 〇醸造について 樹齢40年以上のMBAのワイン。 亜硫酸塩は瓶詰前10ppm。 生産本数93本。 〇味わいについて キャンディー、リコリス、ハーブ 〇ネーミングについて 最初の数字はワインのスタイル(1は赤、2は白、3はオレンジ、4はロゼ) 2番目の数字は品種(1はMBA、2は甲州、3はシャインマスカット) 最後の数字は製造方法(1は普通のマセラシオン、2はマセラシオン短め、3は長期マセラシオン、0は特殊な製法) 〇ご注意ください 無濾過、無清澄の為、澱が少し多く、少し発泡しておりますので、大変お手数ですが要冷蔵で保管お願い致します。 引用:LA PENSÉE
321 /TROIS-DEUX-UN/ 2024
3960円(税込)
タイプ オレンジワイン 品種 甲州69%、シャインマスカット31% 葡萄産地 山梨県南アルプス市 Alc 12% 醸造所 LA PENSÉE(山梨県南アルプス市)SNS @lapensee_wine 特徴 ◆野生酵母◆トロピカル◆紅茶系◆しっかりめ◆フルーティ 色味は濃い橙色。 柑橘やアプリコットを思わせる芳醇な香りが広がり、穏やかな酸味が心地よく調和。 フルーティーでアロマティックな印象が際立つ一本です。 しっかりと感じられるアルコール感は、陰干し製法によるコクと旨味の証。 メインディッシュとの相性も抜群で、食卓を華やかに彩ります。 贈り物としても喜ばれること間違いなしのオレンジワインです♪ 作り手さんから 〇ぶどうについて 買いブドウ(慣行農法、甲州:南アルプス市百々地区、シャインマスカット:南アルプス市西野地区) 〇醸造について 陰干しした甲州とシャインマスカットの混醸のワイン。 亜硫酸塩は破砕時30ppm、瓶詰前30ppm 生産本数は548本。 〇味わいについて レモンティー、マーマレード、メロン。 〇ご注意ください 無濾過、無清澄の為、澱が少し多く、少し発泡しておりますので、大変お手数ですが要冷蔵で保管お願い致します。 引用:LA PENSÉE
420 /QUATRE-DEUX-ZÉRO/ 2024
3520円(税込)
タイプ ロゼワイン 品種 甲州66%、MBA34% 葡萄産地 山梨県南アルプス市(自社圃場) Alc 10.5% 醸造所 LA PENSÉE(山梨県南アルプス市)SNS @lapensee_wine 特徴 ◆野生酵母◆無濾過◆やや甘◆ベリー香◆ジューシー系◆万能型 鮮やかなストロベリーレッドの色調が美しく、 柑橘やベリーを思わせる香りがしっかりと感じられます。 酸は軽やかで、果実味はとても心地よく、親しみやすい味わいです。 程よいタンニンもあり、さまざまなお料理に合わせやすい万能な一本。 まずはしっかり冷やして、時間とともに変化する風味もぜひお楽しみください♪ 開栓時やや発泡あります。 作り手さんから 〇ぶどうについて 自社畑(有機栽培、甲州:南アルプス市西野地区、MBA:南アルプス市飯野地区) 〇醸造について MC(マセラシオン・カルボニック)した甲州と干したMBAの果汁を用いた混醸のワイン。 亜硫酸塩は破砕時13ppm。 生産本数は237本。 〇味わいについて アセロラ、スモモ、薔薇。 〇ご注意ください 無濾過、無清澄の為、澱が少し多く、少し発泡しておりますので、大変お手数ですが要冷蔵で保管お願い致します。 引用:LA PENSÉE