國津果實酒醸造所の魅力とワイン造りのこだわり

産地紹介

國津果實酒醸造所は、2018年3月に三重県名張市の名張商工会議所などの支援を受けて設立されました。醸造所は、廃校となった小学校を改修して利用しており、地域の協力のもとで運営されています。

醸造所のテーマとワイン造り

醸造所のテーマは「葡萄農家」です。ワイン造りは、冬から早春に行われる葡萄の剪定から始まります。農家と一緒に汗をかき、葡萄と共に成長しながらワインを造り上げていきます。

國津果實酒醸造所では、「葡萄8割、人2割」という信念のもと、葡萄と農家の意見を尊重し、畑の風味を最大限に表現できるワイン造りを目指しています。

菅野 紫檀 2024

3500円(税込)

タイプ 赤ワイン
品種 非公開
葡萄産地 山形県
Alc  10.9%
醸造所 國津果實酒醸造所(三重県名張市)
SNS @kunitsu_wines
特徴 ◆野生酵母◆酸味しっかり◆辛口◆ベリーの香り◆旨味

三重県〈國津果實酒醸造所〉より、軽やかな果実味と心地よいタンニンが魅力の赤ワインが新登場!
明るく鮮やかなラズベリーレッドの色合い。
完熟した果実の香りが豊かに広がり、チャーミングで華やかな風味が印象的です。
口当たりは軽やかでやわらかく、非常に飲みやすい仕上がり。
余韻にはフレッシュなぶどうの旨みがふんわりと広がり、全体のバランスを美しく整えています♪
これからの季節には、軽く冷やして楽しむのがおすすめ。
幅広いお料理と相性が良く、日常の食卓を華やかに彩ってくれる一本です。

作り手さんから
〇葡萄について
弊社でお馴染みの菅野ご夫妻が令和4年に引退し、跡を引き継いだ忠司さん。
菅野さんに育てられた葡萄達はとても綺麗で奥ゆかしい香り。
樹に宿す葡萄も、小ぶりながらもしっかりした色から、葡萄達の生命を感じます。
また、父の忠男さん老練された技術により、葡萄の木々の樹冠も無駄がなく、大切に育てられた高畠町の葡萄園。
数十年ぶりに畑を受け継いでから悪戦苦闘しながら考えを巡らせながら大切に大切に葡萄を育て上げられています。
葡萄農家の息子として、お父様、お母様、ご家族の想いをしっかり繋いでおられる忠司さん。
​弊社に届く葡萄達も先代ご夫婦に負けない愛情のつまった葡萄達です。
なお、栽培においては有機や無農薬ではありません。
あくまでも葡萄にとって最適な環境を追求し、必要最低限の薬剤のみを使用されています。 

〇ワインについて
本ワインは「菅野さんの紫檀シリーズ」の第3弾にあたります(今後はロゼシリーズのラベルデザインを踏襲しております)。 
今回も、甘みと酸味のバランスに優れた素晴らしい葡萄をいただきました。
畑の持つポテンシャルの高さ、病気のない健やかな果実、そして酢酸の気配もない、清らかで真っ直ぐな葡萄に深い感銘を受けました。 
収穫は2024年10月上旬。
糖度は18度、pHは3.56と良好な状態でした。
味わいは、しっかりとした甘みの中に、東北特有の清々しい酸味があり、食後にはさくらんぼのようなチャーミングな余韻が残る、大変魅力的な葡萄でした。MBA品種の中でも、特にバランスに優れた個体であったと思います。 
「紫檀」のテーマは“チャーミング”。
発酵はできるだけ速やかに進行させ、抽出しすぎないように注意を払いました。
果実味を大切にした、すっと飲みやすい仕上がりを目指しています。 
圧搾は、比重が1.00を切った直後、わずかに甘みが残る段階で実施。
醸造期間は14日間のセミ・マセラシオン・カルボニック(半分除梗、半分全房)で行いました。 
圧搾後は、常温下にてしっかりと二次発酵を経て、味わいが落ち着いた2月中旬、「花の日(種まきカレンダー)」に瓶詰をいたしました。
亜硫酸塩は瓶詰の1週間前に20㎎/l 添加しています。
1044本製造

〇味わい
品種本来のイチゴジャムやラズベリー、キイチゴといった赤い果実の香りが、決して強すぎず、控えめながらも絶妙なバランスで広がります。
味わいも、可愛らしさを感じる酸味と、すいすいと飲み進められる口当たりが特徴です。 

〇楽しみ方
特に和食、焼き魚、ローストビーフなどのお料理と合わせていただくことで、より一層魅力を引き出してくれるワインに仕上がっております。
ぜひ、お食事とともにお楽しみくださいませ。
引用:國津果實酒醸造所

醸造家 中子具紀さんの背景

醸造を手掛けるのは、中子具紀さん。中子さんは平成22年からフランスやスペインで修業を積み、帰国後に滋賀県のワイナリーで働きました。その経験と情熱が、國津果實酒醸造所のワイン造りに活かされています。

ワインの製造過程と特長

旧国津小学校の校舎を改修した醸造所では、様々な部屋がワイン製造に活用されています。醸造は放送室や職員室、熟成庫は校長室など。何か親しみやすさを感じるワイナリーです。

名張には醸造用葡萄を栽培する農家が少ないため、当初は山形産の葡萄を使用していましたが、将来的には自分で育てた葡萄と地元の食用葡萄を使いたいと考えています。

Budou To Ikiru Primer 2023 type-1

3300円(税込)

タイプ 白ワイン(微微発泡)
品種 非公開
葡萄産地 山形県本沢
Alc  12%
醸造所 國津果實酒醸造所(三重県名張市)SNS:@kunitsu_wines
特徴:◆亜硫酸無添加◆微発泡◆やや辛口◆フルーティー◆コクあり

三重県【國津果實酒醸造所】さんより、爽快な口当たりにフレッシュな酸味が特徴な微微発泡ワインがリリースです!
濃い目のレモンイエローに青りんご、柑橘の爽やかな香り。
発泡はとても優しくプチプチとした柔らかい口当たり。
ボディはしっかりと感じられコクある旨味♪
香り豊かでキンキンに冷やしてグビグビっと楽しめるオススメの一本です!

作り手さんから
〇ぶどうと活きるについて
今回、使用した葡萄は、山形県山形市で葡萄栽培をしている、枝松祐介氏 、 古内重光氏、高瀬康輔氏3名が育てる葡萄を100%使用しました。
彼らは地元が葡萄の一大産地でありながら、担い手不足が原因で葡萄園の廃園が、次々と増えていく現状のなか、地元の名産品を一生懸命作ってきた先輩たちの葡萄をどのように守っていくか、また楽しく運営を継続していけるかをテーマに掲げ、活動をされています。
例えば、歳を老いて、息子さん、娘さんが継続できず、何代も続いてきた葡萄畑を廃棄してしまいそうな場合に、彼らが畑をひきうけ、葡萄園を維持していくという活動をしています。
彼らは仲間を集い、葡萄づくりの醍醐味を共有することで、地元の若者に新たな職の選択と、地域で続いてきた葡萄畑の維持に貢献しようと奮闘しています。
また、もう一つの大切なテーマは、「兼業」ということかもしれません。
枝松氏、古内氏それぞれ、葡萄以外に、他のお仕事をもっています。
その中で、彼らが管理できる畑の規模を踏まえて、労働の分配等、葡萄園をやりくりできるやり方を追求し、「高品質な生食用ぶどう、理想のワイン用ブドウ」の生産をかかげて葡萄園を運営しています。
兼業というと、どっちつかずというイメージを持たれる方がいるかもしれません。
しかし、労力が半端なく、収入が少ないとう農業運営が一般的になりつつある、この日本において、他で収入を得ることで、収入面の不安を払拭し、作業規模を無駄に増やさず、できる範囲にしぼって、畑作業の質向上に精進していくことは、かえって、高品質な葡萄を生産する一つのモデルだと私たちは考えています。
弊社とは、2017年の冬に、株式会社農採土をつうじて、弊社と共にワイン造りすることになりました。
弊社スタッフの中子が目指す、「農家のワイン」の考え方に賛同していただき、目標のワインを掲げて、剪定前の冬から栽培シーズンを通して、コミュニケーションをしながら販売の本日まで、やってまいりました。
毎年、ワインの出来を確認し、日々一歩ずつ前進できるよう、ぶどうと活きるは活動しています。
収穫日 2020/8/23 山形県山形市
栽培者 葡萄と活きる(枝松祐介/古内重光)

〇醸造について
2023年のPrimeur仕込みについて
國津果実酒醸造部(中子/野乃花)より
​昨年は、造ることができなかったBudoutoikiru プリムール。
今年はBudoutoikiru さんのご協力により、いつもより多く仕込むことができました。
例年は1回の輸送分、1タンク分をプリムール用に醸造していましたが、今年は2回分の輸送を2タンクに分けて醸造することに致しました。
ですので、1回目の分をタイプ1。
2回目の分をタイプ2に分けて醸造しています。
今回は1回目、8月23日分の葡萄達を使用しました。
糖度21PH3.55と二回目と比較するすっきりした香りでした。
綺麗な酸味が特徴的な食味です
仕込みはホールパンチではなく、できるだけ果実のみで圧搾したいという思いもあり、
一旦除梗し、低圧でゆっくり圧搾いたしました。
type2と同様に、丁寧にデブルバージュした後、発酵は14℃下のセラーでオーソドックスにおこない、できるだけクリアな味わいにしたいとの思いから今回は一切ルモンタージュせずに発酵させました。
比重は0.998で瓶詰めしました。
発酵はアンセストラル。
圧搾はエアープレス~デブルバージュ~ステンレスタンク(14℃セラー内で15日間発酵)~瓶詰め2020/11/12にデゴルジュマン。

〇味わい
今年の特徴なのか味わいは少し甘めになりましたが、むしろ、とてもさわやかな香りに見事にマッチしており、食前酒、初めの一杯に最適なワインとなりました。
タイプ2と味わいは非常に近いですが、タイプ1の方が香りがさわやかで、飲んだ後のすっきり感が増します。
引用:國津果實酒醸造所

ワインの味わいとラベルデザイン

國津果實酒醸造所のワインは、「水のような喉ごしで、気付けば瓶が空になるワイン」を目指しています。ラベルには必ず葡萄の生産者の名前を大きく記載し、農家への感謝の気持ちを込めています。

ラベルデザインは、中子具紀さんと妻の野乃花さんが手掛け、毎年異なる絵が描かれています。醸造面では、葡萄の風味を最大限に生かすために最小限の介入で行われています。アルコール度数が低くても糖や酸を追加することはせず、野生酵母による発酵を採用しています。

菅野 紅 2022

3500円(税込)

タイプ 赤ワイン
品種 非公開
葡萄産地 山形県
Alc  10.7%
醸造所 國津果實酒醸造所(三重県名張市)
SNS @kunitsu_wines
特徴 ◆野生酵母◆辛口◆ベリーの香り◆旨味◆フレッシュハーブ香

三重県【國津果實酒醸造所】さんより、艶やか色合いと心地よいタンニンが魅力の赤ワインがリリース!
色合いは淡く美しいラズベリーレッド。
赤い果実の華やかな香りと、チャーミングな果実味が印象的です。
口当たりは軽やかでやわらかく、飲みやすさも抜群。
余韻にはフレッシュなハーブの香りと穏やかなタンニンが感じられ、バランスの取れた仕上がりとなっています♪
これからの季節にぴったりの、軽く冷やして楽しめるおすすめの一本です。
様々なお食事に合わせてお楽しみいただけます。

作り手さんから
〇葡萄について
弊社でお馴染みの菅野ご夫妻が令和4年に引退し、跡を引き継いだ忠司さん。
菅野さんに育てられた葡萄達はとても綺麗で奥ゆかしい香り。
樹に宿す葡萄も、小ぶりながらもしっかりした色から、葡萄達の生命を感じます。
また、父の忠男さん老練された技術により、葡萄の木々の樹冠も無駄がなく、大切に育てられた高畠町の葡萄園。
数十年ぶりに畑を受け継いでから悪戦苦闘しながら考えを巡らせながら大切に大切に葡萄を育て上げられています。
葡萄農家の息子として、お父様、お母様、ご家族の想いをしっかり繋いでおられる忠司さん。
​弊社に届く葡萄達も先代ご夫婦に負けない愛情のつまった葡萄達です。
なお、栽培においては有機や無農薬ではありません。
あくまでも葡萄にとって最適な環境を追求し、必要最低限の薬剤のみを使用されています。 

〇ワインについて
こちらのワインは、「紅(くれない)」シリーズの最新作となります。
尚、20年21年ヴィンテージもリリース予定ですが、もう少し樽熟成をさせたい為、今回は2022年のリリースとなります。
このシリーズはなかなか安定せず、なんとか、このぶどうの良さを活かしたいと、試行錯誤を重ねてきました。
「菅野様の素晴らしい葡萄に対して、自分の醸造がその魅力を引き出せていないのではないか…」
という葛藤を常に抱きながら向き合ってきたシリーズでもあり、そのぶん、実はとても思い入れのあるワインでもあります。 

〇ヴィンテージについて
今回の2022年ヴィンテージでは、これまでの考え方に一度区切りをつけ、新たなアプローチで醸造に取り組みました。 
というのも、この年から他ワイナリーで豊富な経験を積んだスタッフ・谷山が加わり、その知見を大いに参考にさせていただいたことが大きな転機となりました(谷山は弊社で現在も在職ですが、夏には愛知県にて独立予定であります。本当に感謝しかありません)。
除梗の方法や澱引きのタイミングを思い切って見直し、さらに栗東ワイナリー時代に手掛けたNPLシリーズの醸造メモを再読し、一から学び直すような気持ちで臨みました。 
菅野様から届いた葡萄は、病気一つない健やかな状態で、穏やかな酸を持ち、ラズベリーのほんの少しブルーベリーのような果実味が印象的な仕上がりでした。糖度は18.2度、PH3.66でした。

〇醸造について
醸造は全除梗を行い、セミ・マセラシオン・カルボニックで仕込みましたが、介入のタイミングを従来から大きく変更しました。
14度のセラーで発酵の自然な立ち上がりを待ったのち、常温管理に切り替えました。
前半はある程度テンポよく進め、後半は時間をかけてゆっくりと進行するよう心がけ、抽出期間も長めに設定しています。
通常であれば一次発酵終了後に澱引きを行い、そのまま二次発酵~熟成に移るのが一般的ですが、今回は二次発酵完了後に改めて丁寧に澱引きを行いました。
その後、ステンレスタンクにて24か月間の熟成を施しています。 
本来であれば1年間のステンレスタンク熟成の後、樽熟成で1年~満足するまでと移行するのが理想とされる流れですが、今回はこのワインが持つ“ピュアな味わい”にこだわり、悩みに悩んだ末に樽熟成は行わず、ステンレスタンクのみで仕上げることといたしました。 
あえて“desnudo=裸体”という表現を用い、何も纏わない姿でお届けすることにいたしました 。
1400本製造

〇味わい
香りは、いちごジャムやブルーベリーを思わせる果実のニュアンスが中心にありながら、ほんのりとハーブのような爽やかさが重なり、奥行きのある印象を与えます。
口に含むと、果実味は非常に豊かで、酸味とのバランスも穏やか。
過度な主張はなく、むしろ柔らかく、丸みのある飲み心地が全体をやさしく包み込みます。 
引用:國津果實酒醸造所

まとめ

國津果實酒醸造所は、地域の支援を受けながら、葡萄と農家への敬意を込めたワイン造りを行っています。そのこだわりと情熱は、ボトルの中に詰め込まれた一滴一滴に反映されています。

是非この機会に手に取って味わって頂ければ幸いです。

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