ワイン好きなら一度は耳にしたことがある「アンフォラワイン」。その魅力は、単に伝統的な製法というだけでなく、現代のワインシーンに新たな風を吹き込む革新的な側面にもあります。
アンフォラとは、古代からワインやオリーブオイルなどを保存するために使われていた素焼きの壺のこと。近年、この伝統的な容器を用いたワイン造りが再び注目を集めています。

なぜ今、アンフォラワインが注目されているのか?
自然派ワインとの親和性
アンフォラは化学物質の使用を抑え、自然発酵を進める際に理想的な環境を提供します。そのため、自然派ワインを愛好する人々に強く支持されています。
多様化する味覚
ワイン市場が成熟し、消費者はユニークでオリジナリティのある風味を求めるようになりました。アンフォラワインは「土地の個性」をそのまま反映するため、他にはないユニークな味わいが得られます。
サステナビリティへの配慮
アンフォラは再利用が可能で、木材資源の消費を伴うオーク樽に比べて環境負荷が低い点が注目されています。また、伝統的な製法が持続可能な農業の象徴とも見なされています。
アンフォラワインの魅力
独特の味わい: アンフォラで熟成されたワインは、ステンレスタンクやオーク樽で造られたワインとは一味違います。土のミネラル感や、果実のピュアな香りが特徴で、複雑で奥深い味わいが楽しめます。
自然なワイン造り: アンフォラは、ワインに過度な影響を与えず、ブドウ本来の風味を引き出すことができます。そのため、自然派ワインの造り手にも人気です。
歴史と伝統: アンフォラワインは、数千年の歴史を持つ伝統的な製法です。古代ローマ時代からジョージアなど、世界各地で造られてきました。
現代のワインシーンを彩る: 古代から続く伝統と、現代のワイン造りの技術が融合することで、新しいワイン体験を提供してくれます。

アンフォラワインを選ぶ際のポイント
産地: ジョージア、イタリア、フランスなど、産地によって味わいが異なります。
品種: 地産葡萄を主に、様々な品種のワインがアンフォラで造られています。
造り手: アンフォラを使用する作りては多くありません。ワイン造りに対する情熱とこだわりを持った造り手のワインを選ぶと、より個性的な味わいを体験できます。
ラベルの情報を見る:ラベルに「Amphora」または「Qvevri」などと明記されているか確認。特に生産地やぶどう品種の詳細を見ると味の傾向を予測できます。
価格帯に注意:アンフォラの製造コストが高いため、比較的高価ですが、その分希少性の価値があります。
信頼できるショップやセラーを利用する:自然派ワインを専門に扱うショップで選ぶと、間違いが少なくなります。
アンフォラを使用したワインはこちら♪
Arancia 2023 Fattoria AL FIORE series
5500円(税込)
タイプ アンバー(オレンジワイン) 品種 デラウェア100% 産地 山形県上山市 Alc 12.7% 醸造所 Fattoria AL FIORE(宮城県川崎町)SNS:@fattoriaalfiore 特徴 ◆亜硫酸無添加◆無濾過◆野生酵母◆杏◆コク旨味 宮城県川崎町にある【Fattoria AL FIORE】の目黒さんが手掛けた、濃い褐色が印象的なデラウェアの旨味を存分に味わえるオレンジワイン「Arancia 2023」をご紹介します。 デラウェア由来のフルーティーで妖艶な香りが華やかに広がり、味わいはきりっとした辛口。濃密な果実味としっかりとした旨味が口中に広がります。 酸味はシャープな印象ながら、時間の経過とともにまろやかさが増し、次第にトロピカルな味わいへと移り変わります。 最初は冷やして楽しんでいただき、その後少し温度を上げることで、味わいの変化をじっくり堪能するのがおすすめです。 ぜひ、ゆったりとワインの表情の移ろいをお楽しみください(^^) 作り手さんから 〇コンセプトについて みなさんお馴染みの方も多いかとは思いますが、デラウェアは、広く日本各地で栽培されてきた生食用ぶどうのひとつです。 私たちがなぜ、生食用ぶどうでワインを仕込むのか? その理由として、ワイン造りの大きな目的のひとつに、「近隣の農家さんの葡萄を守る」というミッションを掲げているからです。 時代とともに、品種改良や流行りの変遷で、需要が大きく変わり、以前と比べてデラウェアの価値が低迷しつつあります。 農家さんもそれに応じて伐採し、植え替えたり、廃業されたりする方が多くいらっしゃいます。 しかしながら私たちは、日本でワインを仕込む上で、デラウェアやスチューベンという日本固有の在来的な品種のポテンシャルは大きいと感じています。 ヨーロッパで栽培されるワイン用ぶどうとは大きく異なり、ワインとして仕立てることも、さまざまな理由で容易ではありません。 しかし、世界に日本のワインを広く知ってもらうという意味で、このデラウェアやスチューベンには、ずっとこだわっていきたいのです。 すでに少しずつですが、この流れは海外の方にも受け入れられている現状があります。アルフィオーレを応援してくださるみなさまにも、デラウェアやスチューベンのファンの方がたくさんいらっしゃることも感じております。 ぜひ、この Arancia も客観的な視点で、品種の先入観をなくして、フラットに楽しんでみてください。 〇醸造について 仕込みは、デラウェアをアンフォラで 130 日間醸した後にプレス、またアンフォラに戻し、発酵終了後に密閉し、3 ヶ月間の酸化熟成。 その後、古樽にて 6 ヶ月間の樽熟成後にボトリング。 現時点では、まだわずかに硬さもありますが、少し寝かせてから飲んでいただけると、さらに味わいにまとまりを見せてくれると思います。 〇仕上がりについて 山形県上山市の紫安さんのデラウェアを使用したオレンジワイン。 2022ビンテージのAncoとして初登場した紫安さんのデラウェアですが、その実直なお人柄が滲み出たクオリティの高さから、フラッグシップシリーズとして登場しました。 オレンジワイン特有の酸味、渋みのニュアンスの中に、芯のようなしっかりとしたデラウェアの果実味が感じられる、フラッグシップとして恥じない仕上がりです。 〇おススメの楽しみ方 ・味わい アプリコット、白桃、アニス、くるみ、シェリー香 ・シーン 記念日にご自宅や、レストランで楽しむ。食後の一杯にもおすすめです。 ・温度帯 14~18℃ ・グラス ブルゴーニュグラス、陶器製の器 ・お料理 豚の角煮、鯖のごまみりん焼き、シナモントースト ・飲み頃 今 ~ 2034 年 ・飲みきり 抜栓から 2 週間程度 引用:Fattoria AL FIORE
織‐Ori- 2023 千夢series
3500円(税込)
タイプ アンバー(オレンジワイン) 品種 デラウェア100% 葡萄産地 山形県上山 Alc 13.1% 醸造 千夢ワイナリー (宮城・石巻) SNS:@sennoyume_winery 特徴 ◆無添加◆無濾過 ◆完熟感◆濃い旨味◆紅茶系 開栓すぐに完熟香、柑橘、ナッツの香りを感じ、一口含めばうま味と果実味がジワーっと広がります。 優しい酸味とコクがバランスよく、一度飲むと癖になる仕上がり。 冷やしてシャープに楽しむも良し、温度を少し上げてまったりと楽しむも良し! 是非、様々なお料理に合わせてお試しください(^^) 作り手さんから 〇仕上がりについて 2023年も【織】醸造の作法を踏襲し、さらにアンフォラ熟成と樽熟成に分けたことで、繊細な香りを残しつつ、しっかりとしたオレンジワインに仕上がりました。 熟成が進むにつれ適温が上がり、デラウェアの奥深い味わいを楽しめるようになります。 日常の食卓に上がることもある慣れ親しんだデラウェアですが、オレンジワインとしても 楽しんでいただきたい私達の大切にしたい葡萄です。 〇ぶどうについて 上山市の岩瀬さんが大事に育てたデラウェアを、より完熟を求め数回に分けて収穫。 〇醸造について 開放槽にて発酵。抽出の終わった果皮を取り除きながら長期マセラシオンし、最初の密閉熟成後、アンフォラとオーク樽に分け2つの熟成過程を経てボトリング。 〇味わいについて しっかり時間をかけ磨きながら醸したデラウェアは、フレッシュな果実味とクリアな酸を感じ、リリース初期には少し冷やしてスッキリといただけます。 〇ラベルデザインについて ラベルデザインは【天の川】のイメージを依頼したところ、月を止まり木に2羽の梟が仲良く 何かを見守っているように感じます。 皆様がそれぞれに想像しながらお飲みいただけると、一層おいしさも膨らんで来ると思います。 label Design,Japanese painting by Teru Yoshida 【千夢ワイナリー】について 千夢ワイナリーさんは宮城県石巻市にて2024年のワイナリー設立を目指し、2021年から宮城県のFattoria AL FIOREさんで委託醸造をされています。 現在、石巻市牡鹿半島 黒崎の自社畑に植樹し栽培もスタートしました。 醸造家であり代表の吉田さんは、様々な視点から生活の豊かさや福祉、雇用が抱える問題の一つの解決として耕作放棄地の開墾を行い「農」に行き着いたそうです。 土起こしからブドウ栽培、醸造まで、一貫して行う大注目のワイナリーです。 【ブドウについて】 千夢ワイナリーさんは山形県を中心に高品質ワイン用葡萄を栽培している農家さんの葡萄を使用し、醸造を行っています。 引用:千夢ワイナリー
Anfora Rosso 2019
3300円(税込)
タイプ 赤ワイン 品種 スチューベン42%メルロー36%マスカットベーリーA22% 産地 山形県、山梨県産 Alc 11% 醸造所 GRAPE REPUBLIC @graperepublicinc ※酸化防止剤無添加 ※無濾過 ※自然酵母・自然発酵 ※要冷蔵 山形県南陽市「GRAPE REPUBLIC」さんより 熟成させうま味をました バックビンテージワインをご案内です! ややにごりのあるラズベリーレッド。 軽やかで優しい果実味。 果実の甘酸っぱさと、余韻に青いハーブを連想させるような清涼感。 柔らかいタンニンと共にアンフォラ仕込みの微酸化による複雑みのある旨味が特徴的な味わいです。 作り手さんから 〇 ブドウについて 山形県南陽市産スチューベン、山梨県産のメルロー、山梨県産マスカットベーリーAを使用。 〇醸造について 山形県南陽市産の葡萄を除梗しアンフォラ内で8日間皮と醸したスチューベンを軸に6日間アンフォラ内で皮と醸した山梨県産のメルロー、5日間マセラシオンカルボニックした山梨県産マスカットベリーAと5日間スキンファーメントした山梨県産メルローを同時に圧搾したものをブレンド。 6ヶ月のアンフォラ熟成を経てブレンド。 その後、ステンレスタンクで数ヶ月落ち着かせてからボトリング。 〇味わいについて アンフォラ由来の滑らかな質感があり、僅かな青みが複雑さを与えてくれている2019年のアンフォラの赤。 〇温度や楽しみ方について ライトな味わいなので、セラー温度くらいの冷え過ぎない温度から提供していただくのもオススメ。 グラスはワインのボリュームに合わせて温度が上がりやすい大ぶりなものは避けてください。 引用: GRAPEREPUBLIC
Amphora Ruby 2021 アンフォラ ルビー2021
4950円(税込)
タイプ 軽赤ワイン 品種 カルベネ・ソーヴィニヨン、メルロー 産地 山形県、山梨県産 Alc 12.5% 醸造所 GRAPE REPUBLIC 販売元 LE VIN NATURE @le_vin_nature_co.ltd ※酸化防止剤無添加 ※無濾過 ※無補糖、無補酸 ※自然酵母・自然発酵 ※要冷蔵 LE VIN NATURE代表のデュマ氏が山形県のグレープリパブリックの協力を得て醸造したワイン。 SO2無添加、無濾過、無補糖の身体に馴染む仕上がりです! 瓶内熟成で、グッと旨味が濃縮され、バランスが整ったヴィンテージワイン。 薄にごりの明るい色調。 香りはフレッシュな酸味とカシス、完熟プラムを感じる事ができます! 味わいは軽やかで優しいタンニン。 余韻もしっかりと果実味と旨味を感じられ、ずっと飲んでいたいと思える。そんな赤ワインです。 どんなお料理でも合いますが、やはりお肉やチーズと合わせてゆっくりたのしんでほしいです。 作り手さんから 〇ぶどうについて 山形県産カルベネ・ソーヴィニヨン、山梨県産メルローを使用。 〇 醸造について 山形県産カベルネ・ソーヴィニヨンを20 日間発酵、山梨県産メルローを19 日間発酵し、700L のアンフォラにて 7 カ月熟成。 野生酵母での発酵、補糖補酸なし、無清澄、無濾過、酸化防止剤無添加。 〇味わいについて ふわっと広がる華やかな香り、身体にすっとなじむ飲み心地のよさとエレガントさが魅力のミディアムボディ赤ワインです。 引用:LE VIN NATURE
是非、一度アンフォラワインをお試しください♪