國津果實酒醸造所の魅力とワイン造りのこだわり

産地紹介

國津果實酒醸造所は、2018年3月に三重県名張市の名張商工会議所などの支援を受けて設立されました。醸造所は、廃校となった小学校を改修して利用しており、地域の協力のもとで運営されています。

醸造所のテーマとワイン造り

醸造所のテーマは「葡萄農家」です。ワイン造りは、冬から早春に行われる葡萄の剪定から始まります。農家と一緒に汗をかき、葡萄と共に成長しながらワインを造り上げていきます。

國津果實酒醸造所では、「葡萄8割、人2割」という信念のもと、葡萄と農家の意見を尊重し、畑の風味を最大限に表現できるワイン造りを目指しています。

菅野紅2019‐kanno kurenai2019

3300円(税込)

タイプ 赤ワイン
品種 非公開
産地 山形県高畠町
Alc  11.5%%
醸造所 國津果實酒醸造所 (三重県名張市)
@kunitsu_wines
※亜硫酸塩5mg/l添加
※野生酵母
三重県【國津果實酒醸造所】さんより、熟成由来の旨味が感じられる赤ワインがリリースです!
ガーネットがかったラズベリーレッド。
カシス、プルーンの香り。
やや澱がらみの液体で、酸味とタンニンがしっかりと感じられ、余韻も長く楽しめます。
ヴィンテージは2019年。
熟成した葡萄の旨味をゆっくり大き目のグラスで楽しんでいただきたい一本です!

作り手さんから
〇栽培について
葡萄一筋
今回弊社のお出しするワインは、、山形県東置賜群高畠町で、約50年間葡萄を栽培し続ける、菅野ご夫妻の育てた赤ワイン品種です。
御年91歳と88歳と、私にとっては本当に大先輩。
私達と会うときは、いつも笑顔を絶やさず、まるで家族のように迎えてくれる温かいお二人です。
今でも、畑作業のほとんどを娘さんや周囲の農家さんで行なわれており、可能な限り1年中畑にでている菅野さん。
菅野さんに育てられた葡萄達は、とても綺麗で無だがなく、樹に宿す葡萄も、小ぶりながらもしっかりした生命を感じます。
また、忠男さん老練された技術により、樹の樹冠も無駄がなく、大切に育てられていることが分かります。
「子の葡萄達は、わしらぁにとっては、ほんと子供のようだから」
とゆっくりと丁寧に目を輝かせながら私に仰ってくださる忠男さん。
娘さんによると、ふと、何かの用事で、菅野ご夫妻のお家を訪れると、お家より、畑のp箱に2人腰掛けながら、ただただ葡萄の枝を見上げるご夫妻を見つけるのだとか。
菅野さんのこだわりは、葡萄に無理を押し付けない事。
そしてできるだけ、葉っぱの隅々の光が当たるように、剪定や管理をされています。
剪定方法は自然型のX字で、樹冠を崩さないように、そして樹に人間の要求を押し付けないように作業されています。
栽培者 菅野忠男 氏
〇ぶどうについて
2019年は、メルロー予期せぬ生理現象によって、菅野様の赤用品種のほぼ6割が単為結果、未成熟果になってしまいました。
9月にお電話を頂いて、残り少ない完全に完熟した赤用品種を使用した2019年の紅。
収穫は12019/10/7、ワイナリーには10/10に到着し、糖度19.1PH3.60と万全の状態で私たちのもとへやってきてくれました。
食味はピラジンが少し目立つものの、奥行きがありタンニンも2018と比べるとわりとしっかりした印象でした。

〇醸造について
醸造方法は2018と変えずに、セミマセラシオンカルボニックで醸造しました。
発酵経過も非常に順調にすすみ、若干揮発酸を感じるものの、むしろその要素がこのワインの膨らみを表現していると思います。
今回は、少しでもピュアに仕上げるため、樽にはいれず、澱引きもしないままステンレスタンクに24か月、瓶詰めは1μのフィルターを使い、ゆっくり澱引き後、おまじないの亜硫酸を少量(5mg/㍑)添加して瓶詰めしました。

〇味わい
香りは赤い果実の香りに小豆。
そしてスモーキーなトースト香。
口に含むと綺麗な酸味とバランスの良いタンニンが口いっぱいに広がります。
余韻もいつもよりは長めにありますので、ゆっくりお楽しみいただけるワインになっております。

引用:國津果實酒醸造所

醸造家 中子具紀さんの背景

醸造を手掛けるのは、中子具紀さん。中子さんは平成22年からフランスやスペインで修業を積み、帰国後に滋賀県のワイナリーで働きました。その経験と情熱が、國津果實酒醸造所のワイン造りに活かされています。

ワインの製造過程と特長

旧国津小学校の校舎を改修した醸造所では、様々な部屋がワイン製造に活用されています。醸造は放送室や職員室、熟成庫は校長室など。何か親しみやすさを感じるワイナリーです。

名張には醸造用葡萄を栽培する農家が少ないため、当初は山形産の葡萄を使用していましたが、将来的には自分で育てた葡萄と地元の食用葡萄を使いたいと考えています。

Budou To Ikiru Primer 2023 type-1

3300円(税込)

タイプ 白ワイン(微微発泡)
品種 非公開
葡萄産地 山形県本沢
Alc  12%
醸造所 國津果實酒醸造所(三重県名張市)SNS:@kunitsu_wines
特徴:◆亜硫酸無添加◆微発泡◆やや辛口◆フルーティー◆コクあり

三重県【國津果實酒醸造所】さんより、爽快な口当たりにフレッシュな酸味が特徴な微微発泡ワインがリリースです!
濃い目のレモンイエローに青りんご、柑橘の爽やかな香り。
発泡はとても優しくプチプチとした柔らかい口当たり。
ボディはしっかりと感じられコクある旨味♪
香り豊かでキンキンに冷やしてグビグビっと楽しめるオススメの一本です!

作り手さんから
〇ぶどうと活きるについて
今回、使用した葡萄は、山形県山形市で葡萄栽培をしている、枝松祐介氏 、 古内重光氏、高瀬康輔氏3名が育てる葡萄を100%使用しました。
彼らは地元が葡萄の一大産地でありながら、担い手不足が原因で葡萄園の廃園が、次々と増えていく現状のなか、地元の名産品を一生懸命作ってきた先輩たちの葡萄をどのように守っていくか、また楽しく運営を継続していけるかをテーマに掲げ、活動をされています。
例えば、歳を老いて、息子さん、娘さんが継続できず、何代も続いてきた葡萄畑を廃棄してしまいそうな場合に、彼らが畑をひきうけ、葡萄園を維持していくという活動をしています。
彼らは仲間を集い、葡萄づくりの醍醐味を共有することで、地元の若者に新たな職の選択と、地域で続いてきた葡萄畑の維持に貢献しようと奮闘しています。
また、もう一つの大切なテーマは、「兼業」ということかもしれません。
枝松氏、古内氏それぞれ、葡萄以外に、他のお仕事をもっています。
その中で、彼らが管理できる畑の規模を踏まえて、労働の分配等、葡萄園をやりくりできるやり方を追求し、「高品質な生食用ぶどう、理想のワイン用ブドウ」の生産をかかげて葡萄園を運営しています。
兼業というと、どっちつかずというイメージを持たれる方がいるかもしれません。
しかし、労力が半端なく、収入が少ないとう農業運営が一般的になりつつある、この日本において、他で収入を得ることで、収入面の不安を払拭し、作業規模を無駄に増やさず、できる範囲にしぼって、畑作業の質向上に精進していくことは、かえって、高品質な葡萄を生産する一つのモデルだと私たちは考えています。
弊社とは、2017年の冬に、株式会社農採土をつうじて、弊社と共にワイン造りすることになりました。
弊社スタッフの中子が目指す、「農家のワイン」の考え方に賛同していただき、目標のワインを掲げて、剪定前の冬から栽培シーズンを通して、コミュニケーションをしながら販売の本日まで、やってまいりました。
毎年、ワインの出来を確認し、日々一歩ずつ前進できるよう、ぶどうと活きるは活動しています。
収穫日 2020/8/23 山形県山形市
栽培者 葡萄と活きる(枝松祐介/古内重光)

〇醸造について
2023年のPrimeur仕込みについて
國津果実酒醸造部(中子/野乃花)より
​昨年は、造ることができなかったBudoutoikiru プリムール。
今年はBudoutoikiru さんのご協力により、いつもより多く仕込むことができました。
例年は1回の輸送分、1タンク分をプリムール用に醸造していましたが、今年は2回分の輸送を2タンクに分けて醸造することに致しました。
ですので、1回目の分をタイプ1。
2回目の分をタイプ2に分けて醸造しています。
今回は1回目、8月23日分の葡萄達を使用しました。
糖度21PH3.55と二回目と比較するすっきりした香りでした。
綺麗な酸味が特徴的な食味です
仕込みはホールパンチではなく、できるだけ果実のみで圧搾したいという思いもあり、
一旦除梗し、低圧でゆっくり圧搾いたしました。
type2と同様に、丁寧にデブルバージュした後、発酵は14℃下のセラーでオーソドックスにおこない、できるだけクリアな味わいにしたいとの思いから今回は一切ルモンタージュせずに発酵させました。
比重は0.998で瓶詰めしました。
発酵はアンセストラル。
圧搾はエアープレス~デブルバージュ~ステンレスタンク(14℃セラー内で15日間発酵)~瓶詰め2020/11/12にデゴルジュマン。

〇味わい
今年の特徴なのか味わいは少し甘めになりましたが、むしろ、とてもさわやかな香りに見事にマッチしており、食前酒、初めの一杯に最適なワインとなりました。
タイプ2と味わいは非常に近いですが、タイプ1の方が香りがさわやかで、飲んだ後のすっきり感が増します。
引用:國津果實酒醸造所

ワインの味わいとラベルデザイン

國津果實酒醸造所のワインは、「水のような喉ごしで、気付けば瓶が空になるワイン」を目指しています。ラベルには必ず葡萄の生産者の名前を大きく記載し、農家への感謝の気持ちを込めています。

ラベルデザインは、中子具紀さんと妻の野乃花さんが手掛け、毎年異なる絵が描かれています。醸造面では、葡萄の風味を最大限に生かすために最小限の介入で行われています。アルコール度数が低くても糖や酸を追加することはせず、野生酵母による発酵を採用しています。

菅野淡 2021

3300円(税込)

タイプ ロゼワイン
品種 非公開
産地 山形県高畠町
Alc  10.2%
醸造所 國津果實酒醸造所 (三重県名張市)
@kunitsu_wines
※亜硫酸瓶詰時20mg/L
※生産本数1400本
三重県【國津果實酒醸造所】さんより、淡い色合いと心地よい酸味が特徴的なロゼワインがリリースです。
色味は淡いラズベリーレッド。
赤い果実の香りとチャーミングな果実味。
軽やかで柔らかい口当たりが印象的です。
余韻にフレッシュなハーブ香と優しいタンニンが感じられバランスの良い仕上がりです♪
これからの季節に冷やして楽しめるオススメの一本です!

作り手さんから
〇栽培について
弊社でお馴染みの菅野ご夫妻が中心となる最後の年となった2001年。
2021年より代表者になる忠司さんとタッグを組み今回の菅野淡の原料となる葡萄を栽培し届けてくださいました。
菅野さんご夫婦は高畠町で葡萄栽培(生食・醸造用)共に50年以上の経験を持ちます。
90歳をこえるお二人は、私にとっては本当に大先輩。
私達と会うときは、いつも笑顔を絶やさず、まるで家族のように迎えてくれる温かいお二人です。
畑作業のほとんどを忠司さんや娘さん、周囲の農家さんと一緒に行なわれておりますが、可能な限り畑にでて指揮を執る菅野ご夫婦。
菅野さんに育てられた葡萄達は、とても綺麗で無だがなく、樹に宿す葡萄も、小ぶりながらもしっかりした生命を感じます。
また、忠男さん老練された栽培技術により、樹の樹冠も無駄がなく、大切に育てられていることが分かります。​
「子の葡萄達は、わしらぁにとっては、ほんと子供のようだから」
とゆっくりと丁寧に目を輝かせながら私に仰ってくださる忠男さん。
娘さんによると、ふと、何かの用事で、
菅野ご夫妻のお家を訪れると、お家より、畑のP箱に2人腰掛けながら、
ただただ葡萄の枝を見上げるご夫妻を見つけるのだとか。
2021年でご夫婦は引退されましたが、今後は代表者の忠司さんがバトンを引き継ぎ、今後もチャーミングで綺麗な葡萄を私達に届けてくださることでしょう。
栽培者 菅野忠司氏(菅野忠男氏)

〇ぶどうについて
菅野園の2021年10月11日に収穫された葡萄達を100%使用したワインになります。​
糖度18.8度 PH3.67、食味は甘味は控えめなものの、酸味とのバランスが非常に整った印象でした。
少し、酢酸もありましたが、醸造には影響が少ないと判断したため、ほんの少し選果しました。

〇醸造について
例年ですと紅用、淡用と葡萄を分けるのですが、今回は紅、淡の仕分けは行わず、単純に仕込み方法を淡用にすることに致しました。
例年の淡で、個人的に酸の尖りを気にしていましたので、今回は少し抽出を強めに、ロゼといっても醸し期間をほぼ10日以上にしました。
全房でタンクに入れ、3日間の12度セラー内でのコールドドークの後に、常温に移動し​、発酵の立ち上がりは14日、ここから24日まで醸しを行いました。
通常ロゼですと比重が1.040代になり次第圧搾するのですが、今回は1.013で圧搾。
その間、発酵温度、比重を計測しながら最低限でピシャージュをし、比重が1.040代からは優しくルモンタージュで管理しました。
また、鋭い酸味にならないよう、炭酸ガスがしっかりタンクいっぱいに充填しながら管理しました。
圧搾後発酵が落ち着くまでセラーで管理、比重が0.997になったタイミングで澱引きし、ステンレスタンクで約1年6か月貯蔵、2023年3月にもう一度綺麗に澱引きし、さらに1年ステンレスタンクに貯蔵しました。
実は23年にリリースしようと考えておりましたが、綺麗ながらも酸と品種特有の青さが気になり、再度、同期間熟成させることにしました。
23年の3月に再度テイスティングした結果、酸味がとてもマイルドになっていたこと、菅野さんの葡萄特有のチャーミングな飲み口に嬉しくなりリリースを決意致しました。
瓶詰め直前(前日)に亜硫酸を20ppm添加、詰め前の澱引きは綺麗に仕上げるため細心の注意を払って行いました。
発酵は14度のセラー内の樹脂タンクで3日間コールドソーク、常温の仕込み場に戻し場合により介入。
はじめは足で2回/3日、その後すべてルモンタージュ(ドライアイスは毎回使用)
発酵期間は約10日。

〇味わい
香りにすこし酢酸、青さがほんの少し顔を出していますが、サクランボ、ラズベリーのような香りとどこまでも綺麗でチャーミングな味わいがとても心地いいワインです。
過去の淡シリーズ史上、最も綺麗でソフトな飲み心地を是非お楽しみください。

引用:國津果實酒醸造所

まとめ

國津果實酒醸造所は、地域の支援を受けながら、葡萄と農家への敬意を込めたワイン造りを行っています。そのこだわりと情熱は、ボトルの中に詰め込まれた一滴一滴に反映されています。

是非この機会に手に取って味わって頂ければ幸いです。

タイトルとURLをコピーしました