第二章 ワインのテイスティング方法
ワインのテイスティング方法をわかりやすく解説!ワインの色、香り、味、余韻の4つを評価する方法や、ワインのテイスティング用語、テイスティングのポイントなどを紹介。ワイン初心者から愛好家まで必見の内容です。
ワインのテイスティング方法
ワインのテイスティングは、ワインの色、香り、味、余韻の4つを評価します。
ワインの色(外観)
ワインの外観は、ワインの色、透明度、粘度を観察します。
- 色:ワインの色は、ブドウの品種、醸造方法、熟成期間によって異なります。赤ワインは、一般的に赤、紫、茶色などの色と表現し、白ワインは、一般的に緑色、黄色、黄金色、などの色と表現しています。
- 透明度:ワインは、透明度が高いほど品質が良いとされています。濁っているワインは、品質が低い可能性があります。近年では無濾過仕上げのナチュラルワインも人気なっています。
- 粘度:ワインの粘度は、ワインのアルコール度数や含有糖度によって異なります。アルコール度数が高いワインや糖度が高いワインは、粘度が高くなります。
香り
ワインの香りは、ワインの品種、産地、醸造方法、熟成期間によって異なります。
- 第一アロマ:ワインをグラスに注いだときに最初に感じる香りです。ブドウの品種や産地の特徴的な香りが感じられます。
- 第二アロマ:ワインを口に含んだときに感じる香りです。ワインの熟成期間や醸造方法によって異なる香りが感じられます。
- 第三アロマ:ワインを飲み込んだ後に感じる香りです。熟成により現れる香りで、木樽で熟成されたことで加わった香りや第1アロマが熟成することで変化した複雑な香りのことを指します。
味
ワインの味は、ワインの品種、産地、醸造方法、熟成期間によって異なります。
- 甘味:ワインの甘味は、醸造後のブドウの残糖分によって決まります。甘口ワインは、糖分が多く含まれています。辛口ワインは、残糖分が少なく酸味などが目立つ仕上がりになります。アルコール度数が高いワインも甘味を感じやすく、アルコール含有量にも注意してテイスティングしてみましょう。
- 酸味:ワインの酸味は、収穫時期によって左右するブドウの酸によってほぼ決まります。早摘みの葡萄を使用した酸味の強いワインは、フレッシュな印象を与えます。完熟期を迎え、糖度の上がり切った甘い葡萄を使用した酸味の弱いワインは、まろやかな印象を与えます。
- 苦味:ワインの苦味は、ブドウの皮や種に含まれるタンニンによって決まります。タンニンの多いワインは、苦味を強く感じます。苦みはワインにコクや重さを与える重要な要素です。また長期熟成を好むワインはタンニンの抽出を強く行い、酸化防止の意味を持つ場合もあります。
- 塩味(ミネラル質):ワインの塩味は、ブドウが育った土壌によって決まります。海の潮風の影響や海が隆起した地質など、様々な土壌から影響を受ける味わい風味があります。
余韻
ワインの余韻は、ワインを飲み込んだ後に感じる味や香りのことです。ワインの余韻は、ワインの品質を評価する上で重要な要素です。
- 余韻の評価とは:ワインの余韻が長く複雑であるほど、ワインの品質が高いとされています。
- 短い余韻:好みによって余韻が短く、歯切れのよい(クリスプ感がある)ワインも人気があり、一概に品質が低い事にはなりませんので、一つの基準として捉えておくと良いでしょう。
ワインのテイスティング用語
ワインのテイスティングには、さまざまな用語が使われます。
- ボディ:ワインの重厚感のことです。ボディの軽いワインは、水のようにさらさらとしています。ボディの重いワインは、シロップのようにとろみがあります。
- タンニン:ブドウの皮や種に含まれる成分のことです。タンニンは、ワインに渋みを与えます。
- 酸味:ワインの酸っぱさのことです。酸味の強いワインは、フレッシュな印象を与えます。酸味の弱いワインは、まろやかな印象を与えます。
- 甘味:ワインの甘さのことです。甘口ワインは、糖分が多く含まれています。辛口ワインは、糖分が少なく含まれています。
- フルーティ:ワインに果実の香りが感じられることです。
- スパイシー:ワインにスパイスの香りが感じられることです。
- ミネラル感:ワインにミネラルの香りが感じられることです。
ワインのテイスティングのポイント
ワインのテイスティングをする際には、以下の点に注意しましょう。
- ワインの温度:ワインの温度は、ワインの味わいに影響を与えます。赤ワインは、一般的に常温で飲むのが適しています。白ワインは、一般的に冷やして飲むのが適しています。
- グラスの種類:ワインのグラスの種類も、ワインの味わいに影響を与えます。ワイングラスは、ワインの香りと味を最大限に引き出すことができるように設計されています。
- テイスティングの順番:ワインのテイスティングは、軽めのワインから重めのワインの順に行うのが一般的です。また、白ワインから赤ワインの順に行うのが一般的です。
まとめ
第二章では、ワインのテイスティングについて解説しました。
第三章では、ワインの料理とペアリングについて解説していきます。
今後もワインの選び方、保存方法、サーブの仕方、料理とのマリアージュなどについてご紹介させていきます。また、ワインの産地や品種を巡る旅についても紹介します。
ワインは、人生を豊かにしてくれる飲み物です。ワインをより深く学ぶことで、人生をより豊かにすることができるかと思います。
それではまた次回もお会いしましょう。