フジマル醸造所
Link 2022 - リンク2022
品種 デラウェア100%
産地 大阪府
Alc 10%
醸造所 島之内フジマル醸造所 (大阪・島之内)
@shimanouchi_fujimaru
※酸化防止剤無添加
※無濾過
※総酸度:8.2g/L
※総亜硫酸:7ppm 遊離亜硫酸:1ppm
『ワインを日常に』をコンセプトに日本の原料のみでワインを造り続け、日本の食卓に寄り添うような味わいを目指すフジマル醸造所さんより「木桶」をフューチャーした個性的なオレンジワインを紹介致します!
薄にごりの黄金色。発酵の香りが強く感じられますが、口に含むとデラウェアの甘い香りと厚みのある酸味がリードしている印象です。
木桶由来の樽香はシダー、サンダルウッド系でドライな表現。
徐々に果実とウッドの香りが複雑に重なっていき、バランスを取っていきます。
温度帯は少し高めでマロ味が増していくのでゆっくり時間をかけて楽しんでほしい一本です!
作り手さんから
引用:FUJIMARU WINESHOP
〇ぶどうについて
2022年、私たちはワインの木桶仕込みに挑戦し、吉野杉の木桶で大阪の農家さんのデラウェアを醸しました。
ぶどう産地としての大阪と、醸造における木桶文化。
どちらも忘れられつつある中で、ワインがこれらの文化を後世につなぐ楔の一本になればという想いを込めたワインです。
〇醸造について
木桶で10日間醸したデラウェアをバスケットプレスで搾り、ステンレスタンクで2か月熟成させたのち、青デラのワインを約10%ブレンドしてボトリング。
酸化防止剤は使用していません。
〇デラウェアの名産地「大阪」
デラウェア産地としての文化をつなぐ。
歴史あるブドウ産地、大阪。かつてはデラウェア出荷量日本一でした。
都市化や高齢化、気候変動によって大阪のブドウ畑は消えていく状況にあります。
デラウェアのワイン用ぶどうとしてのポテンシャルを知る私たちは、できる限り農家さんたちからデラウェアを買い取り、ワインという形で消費者と繋ぐことで、ぶどう生産地としての大阪を次の世代に残す一助になればと考えています。
〇木桶の特徴を適度に出すワイン作り
杉の木はそのままでは香りが強いため、木桶のアク抜きを繰り返して軽く天日干しし、適度な香りが抽出できるように加減しました。瓶詰め後も杉のニュアンスが適度に現れ、このワインの個性が十分に感じられるタイミングまでじっくり10カ月待ちました。チャーをしてある木樽で仕込むのとは異なり、無垢な木の心地よいタンニンがこのワインに爽やかな個性をもたらしています。
〇木桶とワインをつなぐ
古くから発酵•醸造に用いられてきた木桶。
容器としての寿命は長く、また桶つき酵母が大切にされることから、新調のサイクルは100年単位だと聞きます。
現代ではステンレスタンクを用いた醸造が主流となって木桶の需要が減ったことにより、本職の木桶職人は引退していってしまいました。
現在、醸造用の大きな木桶を作れる桶屋さんは日本に唯1つ、藤井製桶所(大阪府堺市)を残すのみです。
そこで私たちはご縁もあり、ワインの作り手として「ワインと木桶をつなげないだろうか」と木桶発酵に挑戦しました。
昨今新設が相次ぐワイナリーが発酵容器として木桶を選択肢に入れるようになれば、木桶の需要を増やすことに力添えできるのでは無いか、と考えたのです。
〇ご注意ください
フジマル醸造所のワインはすべて、酸化防止剤の添加を最小限にとどめています。温度変化にさらされますと品質劣化の恐れがございます、低温での管理(15度以下)をお願いいたします。