ウッディファーム&ワイナリー
Cabernet Sauvigunon 2021 - カベルネ・ソーヴィニョン2021
品種 カベルネソーヴィニヨン90%メルロ10%
産地 山形県上山
Alc 11%
醸造所 ウッディファーム&ワイナリー (山形・上山)
特徴:◆野生酵母発酵◆やや重め◆プラム、チョコの香り◆樽熟成
【ウッディファーム&ワイナリー】の金原さんから優しい樽の香りとまろやかな果実味が特徴な赤ワインをご紹介です。
色味はやや明るめのガーネット。
樽由来のカカオ、果実のカシスに微かに若い青みを感じ、とても柔らかい印象です。
時間の経過で酸味も馴染み、バランスの良い味わいに。
温度帯は常温でコクとうま味が感じ易くなります。
チョコケーキと合わせる事で、より華やかさが感じられると思います!
是非お試しください。
作り手さんから
引用:ウッディファーム&ワイナリー
〇コンセプト経緯について
ウッディファームでは19VT以降、収穫される黒ブドウの中でカベルネが一番多くなっています。
畑は3枚あり、それぞれ条件の違う楢下畑・水上畑・生居畑から個性の異なったカベルネが収穫されます。
レギュラーのカベルネとして、【誰でも何時でも何処でも楽しめる上山のカベルネ】をテーマに畑の個性を見極めながらブレンドを決めています。
2021VTは対照的な個性の楢下畑と水上畑を中心にブレンドが組まれました。
〇味わいについて
ロースティでダークな印象の楢下CSへ。
明るいベリーの香りとぬけの良さ開放的な水上CSを等量づつ。
やや出荷時期は早めに来てしまいましたが、今すぐにでも楽しめる味わいです。
黒の混じる赤紫、ロースティでモカを感じさせる香りの中にカシスとプルーン・ダークチェリーの果実を想起させる香りへ。
削りたての鉛筆・ミント・しし唐などの品種を思わせる香りが主張してきます。
優しくスワリングし温度帯を上げればバニラや甘草のスパイスも感じられます。
しっとりとしたタンニンは口を包み込み、穏やかな酸味は攻撃的ではありません。
品行方正な20VTに比べ、やや隙のある緩さを感じさせますが恐らく野生酵母の悪戯でしょう。
どちらが付き合いやすいワインか飲み手の判断に委ねます。
〇ぶどうについて
お盆以降の低温・秋雨に悩まされたものの9月中旬以降に日照に恵まれました。期せずにしてカベルネの熟度が
右肩上がりで上昇しスタッフ一同、安堵したVTです。
収穫の際に熟度でコンテナを分け、Goodと判断されたブドウのみを除梗破砕、または無破砕で仕込みました。
〇醸造について
酵母添加はせずに自然と湧き付くまでの5~7日間程度が低温浸漬期間で、発酵開始が確認された時点で果汁の温度を徐々に上げていきました。
最高温度は30~32℃で、やや高温で管理しています。
浸漬期間は21~24日間でプレスしFREEとPRESSで分けて管理しています。
夏前に亜硫酸を25~30ppm程度を添加しています。
カベルネが豊作のVTでブレンドはもつれにもつれ…時間を要しましたが、立冬を過ぎた頃に最終ブレンドを決定しました。
ウッディの赤ワインの中で特に回転が早く、熟成が必要なブドウにも関わらず早く市場に出される事を想定して、メルロをブレンドし口当たりを柔らかく、またプレス区分をブレンドする事で中間~最後にかけてのボリュームを付与しています。
今からでも楽しめる酒質です。
熟成の目途は2028年以内が良いでしょう。