フジマル醸造所
Chill-out red 2022 チルアウト レッド 2022
品種 ツヴァイゲルトレーベ、ピノノワール
産地 北海道余市
Alc 12%
醸造所 島之内フジマル醸造所 (大阪・島之内)
@shimanouchi_fujimaru
※無濾過
※総酸度:7.1 g/L
※総亜硫酸:23.1ppm 遊離亜硫酸:3.2 ppm
『ワインを日常に』をコンセプトに日本の原料のみでワインを造り続け、日本の食卓に寄り添うような味わいを目指すフジマル醸造所さんよりジワーっと旨味が広がる特別な赤ワインをご紹介致します!
色味はやや紫がかったベリーレッド。
芳醇な香りと果実味をしっかりと感じられ、エレガントな仕上がり。
濃いツヴァイゲルトをピノ・ノワールが旨く馴染ませ、一体感のある味わいに。
旨味とコクを持ちながら、スルスル楽しめる軽快さ♪
様々な温度帯でお楽しみください!
作り手さんから
引用:FUJIMARU WINESHOP
〇ぶどうについて
コロナの影響は思いがけないところで、私たちに貴重な機会を与えてくれました。
ワインの減産によりブドウ出荷量に余裕ができたということで、大阪に北海道余市のブドウたちがやってきたのです。
私たちは基本的に大阪のブドウをつかって大阪でワインをつくることを大切にしていますが、やはり全く違うエリアで育ったブドウや普段触ることのない品種を扱うことができるのは勉強になるし、何よりも楽しい!
ワイナリー新設ラッシュの続く北海道のブドウが今後も大阪に入ってくることは難しそうですので、ぜひこの機会に島之内フジマル醸造所で北海道のブドウを醸したワインをお試しください。
〇ツヴァイゲルトレーベをフジマルらしく
ツヴァイゲルトレーベは「濃い!」ブドウです。さすが余市。
届いたブドウは高品質で、単純に醸すだけではボディーが厚くフジマルのワインらしからぬ、かなり重心の低いワインになりそうでした。
そこまで重くしたくないけれど、皮の旨味やタンニンはしっかり抽出したい。
そこでまず考えたのは、500L のクヴェヴリで積極的に酸化的熟成させること。
これは、豊富なタンニンをできる限り柔らかくするためです。
さらに、一部のブドウは別容器に分けてセミマセラシオンカルボニック法で発酵して、ライトでフルーティーな香りと味わいを引き出し、これらをアッサンブラージュすることにしました。
〇ピノノワールで『Chill』なハーモニーを
醸造で工夫したことで、分厚いながらも優しいワインができそうでしたが、やはりツヴァイゲルトだけでは納得のいく飲み心地を醸し出せませんでした。
そこで考えたのが、ステンレスタンク熟成した余市産ピノノワールとのアッサンブラージュ。
少し野性味を含んだ繊細なピノノワールと、重心が低く柔らかいツヴァイゲルトをうまく調和させることで、バランス良く飲み疲れない『Chill』な赤ワインを着地点に定めたのです。
高品質なヴィニフェラ品種を育む余市のブドウ畑に思いを馳せながら、大阪で心を込めて作った Chill-out red をぜひお試しください。
〇醸造について
ツヴァイを除梗破砕の後、樹脂の開放タンクで 2 週間自然発酵。
毎日1~2回ピジャージュを行い、発酵終盤はルモンタージュをして完全発酵直前でプレス。フリーランとプレス果汁は分けずに合わせて発酵完了したのを確認した後、500L のクヴェヴリに澱引きして熟成。
ツヴァイを320kg だけ別にして、全房と除梗をミルフィーユにし、樹脂タンクで 2 週間のセミマセラシオンカルボニック。足踏みをしてさらに3日間の醸し発酵を続けてバスケットプレス。
澱引きの後ステンレスタンクで 11 ヶ月熟成。
ピノノワールは除梗破砕の後、樹脂の開放タンクで 2 週間自然発酵。
発酵中盤までは毎日1~2回強めにピジャージュを行い、発酵終盤はルモンタージュをして完全発酵直前でプレス。
フリーランとプレス果汁は分けずに合わせて発酵完了したのを確認した後、ステンレスタンクへ澱引きして 9 ヶ月熟成。
ボトリング 5 日前に144%、219%、337%をアッサンブラージュし、亜硫酸塩を 40ppm 添加して瓶詰。
液体の移動はタンクの空寸に炭酸ガスを貯めた状態で優しくゆっくり行いました。
〇ご注意ください
フジマル醸造所のワインはすべて、酸化防止剤の添加を最小限にとどめています。温度変化にさらされますと品質劣化の恐れがございます、低温での管理(15度以下)をお願いいたします。