Domaine Les Vins de la Madone <レ・ヴァン・ド・ラ・マドンヌ>
"Migmatite" Rouge AOP Côtes du Forez ‐ミグマティット
栽培:ビオディナミ農法。「ミグマティット(日本語でミグマタイト)は」変成岩(片麻岩)と火成岩(花崗岩など)の中間に位置付けられる岩で雲母(Mica)を多く含んでいる。
粘土の中にこの岩が 32%と多く含まれる畑に植わるガメイを使用。
醸造:手摘み収穫後、除梗せずに破砕しながら自然酵母発酵。温度調整せず、最高で 29℃まで上げつつ8日間。
ステンレスタンクにて熟成。
軽くフィルターをかける。
補糖なし、
アルコール度数 11.5%。
トータルでわずか 150 ㏊の AOC Côtes du Forez/コート・デュ・フォレ。
ロワール河の最上流のアペラシオンで、湿っぽくて平らな畑の多いロワールにはめずらしく、雨が少なく(降雨量年間400ml)、畑は最大斜度50%の急斜面で標高 450mの高さに在る。
ドメーヌは Champdieu/シャンデュー村に所在。
当主の Gilles Bonnefoy/ジル・ボンヌフォワ氏は 1997 年にこのアペラシオンで畑を購入し、当初からビオロジック農法を志向し、現在は唯一ビオディナミ農法に取り組んでいる(9生産者のうちオーガニックは2人、ビオディナミは彼1人のみ)。
所有する畑は 11.5ha で、隣人がいないためオーガニック栽培には最適である。
畑の山の向こうは、コンドリュー。リヨン、オーベルニュ、北ローヌに近接した土地なので、シラーを植えてみた生産者もいたが、温暖な年にしかうまく育たなかったらしい。
標高が高く、涼しいため比較的早熟な「ガメイ・ノワール」が適している。彼の畑は例外的に日照量が多く、伏流水があり、粘土交じりの土壌のために、毎年ブドウの出来がよい。それでも火山性の土壌はやせているので、何年かごとによく熟した特製オーガニックたい肥を撒く。
土壌はマグマで出来た火成岩で、軽くて細かいものがグラニット(花崗岩)、重くて粗いものがバザルト(玄武岩)。
石灰質土壌が大半のフランスで、火成岩土壌の畑から造られるワインの味
わいは他のロワールワインにはない強烈な個性を放っている醸造もオーガニック仕様。自然酵母醗酵、補糖ももちろんなし。
SO2 無添加もあるが、加える場合も瓶詰時ではなく、MLF 醗酵終了時に加える(味が硬くならない)