Château Barouillet <シャトー・バルイエ>
Rouge AOP Bergerac‐ルージュ ベルジュラック
セパージュ:カベルネソーヴィニヨン カベルネフラン メルロ マルベック フェルセルヴァドゥ メリーユ
土壌:粘土石灰質
栽培:ビオディナミ農法(認証有り)
醸造:除梗後、軽く破砕し、ステンレスタンクに入れて自然酵母で発酵。浸漬は4~15 日間ゆっくりと行ない、地下のカーヴで熟成。
SO2 無添加、フィルター、清澄なし。2021 年は雨が多い(6~7月初頭)ため、より果実味に富んだ味わいになりそう。SO2 無添加
(トータル 10mg/ℓ)。
ボルドー地方サンテミリオンから東に 50 ㎞下った南西地方、ドルドーニュ県の Pomport/ポンポール村にドメーヌは所在。
現在のオーナーは Alexis/アレクシス家。それ以前は、母方の家系がドメーヌを継いだりしたこともあったので、詳細は定かではないが、かなり古くからこの土地に住み農業を営んできた一族である。
60 ヴィンテージ以上のワインを仕込んだ経験を持つ祖父の Yves/イヴ氏、40 ヴィンテージを手掛けた父の Gérard/ジェラール氏、2010 年から加わり、オーガニックを志向した Vincent/ヴァンサン氏の 3世代が運営している。
8 代前まで遡れる古いドメーヌなので、畑は非常に良い区画を所有し、樹齢も高く、ワイン造りの経験値も豊富。
それぞれのアペラシオンのテロワールを表現すべく「昔ながらの農家への回帰」を目指した結果、2010 年から本格的にオーガニック栽培に取り組み始めた。2014 年には一部のキュヴェでユーロリーフ認証を取得し、いずれはすべてのキュヴェで取得予定。
現在はビオディナミカレンダーも利用し、土壌の負担をできる限り減らす
ため、ハーブティーや煎じ汁も活用している。除草剤は使わないので、除草のために地面を耕したり、草を刈り込んだりと、土壌やその年の気候の状態を見ながら、ワインがいつも最上の出来栄えとなるように作業をする。
醸造作業は畑仕事の段階で既に始まっているとの考えから、空気式の圧搾機、蠕動式のポンプなどを採用し、ブドウをできるだけ傷つけないようにする。刺激の強い成分は避け、SO2 に関してもホメオパシーを応用して添加量をできるだけ抑える(無添加のキュヴェもある)。
そのため、カーヴは常に完璧に清潔な状態に保たれている。自然酵母醗酵。大半のワインにはフィルターをかけない。熟成にはセメント、ステンレス、樽、アンフォラなどをキュヴェによって使い分ける。新樽の使用比率は低い。