Ficomontanino フィーコモンタニーノ (トスカーナ、キウージ)
Noble Kara ノーブレ・カラ 2021
ロゼ
ぶどう サンジョヴェーゼ100
畑 海抜350 m 砂質及び粘土質土壌 グイヨ及びコルドン方式 50 hl/ha ビオディナミ農法
収穫 ハンドピック 9月下旬
醸造 ソフトプレス ステンレスタンク発酵 野生酵母 白ワイン仕立て 清澄なし ノンフィルター
熟成 ステンレスタンク(6ヶ月) 瓶内(1ヶ月)
生産本数 3,000本
SO2 26 mg/l
フィーコモンタニーノは南トスカーナ、ラツィオ州とウンブリア州の州境、シエナ県のキウージ
の小さな蔵元。キウージはキアーナ渓谷南方の山(同渓谷が海だった先史時代は島だった)の上、
3州の地理的条件が重なった場所に位置し、古代はエトゥルスキ人やローマ人らの異なる文化の影
響、中世ルネサンス時代はトスカーナ大公国と教皇領の伝統の影響を受けており、これらの影響
は農業においても色濃く見られ、地元の農夫の協力の下同蔵元の農業やワイン造りにも反映され
ている。1960年代、同蔵元を営むマリア・ソーレ・ジャネッリ氏の祖父が購入、当初はオリーブ
栽培や馬の飼育を行っていた。ある日祖父が高台部分にかつてのぶどうの台木を見つけ、閃いた
彼はその数年後11ヘクタールの畑にぶどうを植えて栽培を始め、後に父アレッサンドロがこれを
受け継いだ。マリア・ソーレはポレンツォ(ピエモンテ州クーネオ県)にあるスローフード大学
でガストロノミックサイエンスを学んだ後、その経験をワイン造りに生かすことを決意。伝統を
重んじつつも福岡正信とシュタイナーに触発され、他の農作物と動物と共存するナチュラルな植
物相下でのブドウ栽培を始めた。醸造においては、ブドウの個性を重視、人為的な介入を極力行
わない様努めている。地域の伝統継承を重要視する彼女は、サンジョヴェーゼを中心に、トラジ
メーノ湖周辺に見られるヴェルデッロ、チリエジョーロ、ガメイといった地場品種の栽培も行っ
ている。