Les Vins Debrouillards / レ・ヴァン・デブルィヤール
2024 Mellow Cab メロウキャブ
品種 メルロー、カベルネ・フラン
葡萄産地 長野県・塩尻
Alc 10.5%
醸造 レ・ヴァン・デブルィヤール(鳴澤佳生子 チャールズ・ローレンス)
SNS @les_vins_debrouillards
特徴 ◆無添加◆無濾過◆野生酵母◆樽香◆スパイシー◆濃い目
開栓と同時にジューシーなブドウの香りが広がり、フレッシュな酸が心地よく感じられます。
まるで濃厚なブドウジュースを思わせる豊かな果実味に、程よいアルコール感が寄り添うバランスのよい味わい。
メルローらしい青さは穏やかで、とても親しみやすい印象です。
口当たりはスムースで、やさしい風味が身体にじんわりと染み入ります。
作り手さんから
引用:Les Vins Debrouillards
〇ぶどうについて
2024年はエレクトロストーン畑で初のブドウトリバ(害虫)の発生や、収穫前の雨で晩腐病が発生して収量が少ない上に、厳しい選果により色が黒くて健康でプリプリした果実だけを収穫しさらに収量が減りました。
他の地域に比べメルローの色付きは良かったです。
カベルネフランは色がのらなかった果実もありましたが収穫せずにスキップしました。2024年は雨や曇り空が比較的多くて日照が足りなかった印象があります。
ダラダラと暑い秋が続きましたが朝晩の温度差のおかげで色がのってきました。
自分たちの畑では、白品種に比べ黒ぶどうにはとても厳しいヴィンテージだった印象でしたが、他の地域と比べるとそれでも今年の状況から見れば良いぶどうだったと言ってもらいました。
この年の特徴にあったワインになった印象です。
〇醸造について
2024年10月中旬に収穫したメルローとカベルネフランクをフィールドブレンド。
6月中旬にボトリング。もう少し寝かせてこの秋リリース
パンチダウンによるスキンコンタクト由来の揮発的なニアンスに敏感な方は10分くらい常温でおくと消えてきます。
個人的にはぶどうのポテンシャルを感じ、数年〜5年くらい寝かせてみたいです。
常温で飲むのがおすすめです。温度変化で好みの味わいを見つけてお楽しみください。
無清澄、無濾過、SO2無添加。
〇味わいについて
色は深く、濃く、ほとんど飲み込めないほど。
香りはブラックベリー、熟したブルーベリー、温州みかんの豊かな香りに、ほのかに焚き火でローストしたマイタケの香りが漂います。
味わいは香りに続き、メルローの力強さが前面に出て、カベルネ・フランの柔らかく、風味豊かでハーブのようなニュアンスが広がります。
エレガントで力強いワインです。
しばらくすると、ダークフルーツの香りにタバコ、トマトの葉、ダークチョコレートが絡み合います。
味わいは豊かで丸みがあり、力強いままですが、決して強すぎません。
タンニンは柔らかく、それでいてしっかりとした舌触りです。。
プラム、土の香り。
スッキリした酸味を感じるが、くるくる回して空気が入ると果実味があふれてくる。
黒胡椒などのスパイシーなニュアンスもあり、ジビエ(イノしいや鹿肉)にとても合いそうです。
軽やかな口あたりでほのかにクールで大地のエネルギーを感じます。
雨で大地が潤って鎮まり、そんな中の自然がそのまんま。
スパイシーさを強く感じる方は2日目がおすすめです。個人的には2日目が飲みやすいと感じました。
〇ネーミングについて
メルローとカベルネ・フランを一緒に発酵させてつくった初めてのワインです。
メルローのプラムのような濃厚なダークフルーツの香りが、カベルネ・フランの緊張感としっかりとしたハーモニーに重厚感とまろやかな重みを与え、果実味の深みが程よく感じられる、しっかりとした、満足感の高いワインに仕上がっています。
そのため、「メルロー・キャブ」と名付けました。
〇おすすめの料理
グリルしたポートベローマッシュルーム、フェタチーズ、ローストビーツ、ロースト赤ピーマン添え。
ミディアムレアに焼き上げた鹿のテンダーロインステーキ、マッシュポテト、ペッパーコーンバルサミコソース添え。
〇Les Vins Debrouillardsについて
アメリカ出身のチャールズさんと長野県飯田市出身の佳生子さんが夫婦でワイン造りを目指そうと2020年に長野県塩尻市片丘地区で畑を借りてぶどう栽培をスタート。
片丘地区は、標高800mの風通しの良い片丘地区で、現在ツヴァイゲルトやメルロー、カベルネ・フラン、ピノ・グリ、サヴァニャン、シャルドネなどを栽培。
ぶどう以外にりんご(シナノスウィート、ふじなど)や野菜の栽培も行っています。
ぶどう畑はとても丁寧にケアされていてお二人の人柄が出ています。
チャールズさんは約20年前に来日し、アメリカやオーストラリアのワイナリーの醸造現場で栽培や醸造の経験を積み、佳生子さんは塩尻市の塩尻ワイン大学で栽培や醸造の知識を体系的に学ぶ。
ぶどう産地としての片丘の可能性に着目して移住し、ワイナリーの開設を目指している。
2024ヴィンテージも宮城県のファットリア・アルフィオーレで委託醸造。











