さっぽろ藤野ワイナリー
SHINKAI 2019
品種 ミュラートゥルガウ、バッカス 、ケルナー
葡萄産地 北海道三笠市達布、余市町登産
Alc 11.5%
醸造所 さっぽろ藤野ワイナリー (北海道札幌) SNS @sapporo_fujino_winery
特徴 ◆野生酵母◆無濾過◆甘酸っぱい香り◆シーフードに合う
開栓直後にはマスカットを思わせる爽やかで華やかな香りが広がり、フルーツヴィネガーのような厚みのある酸味が特徴的。
味わいには蜜のような甘みが重なり、余韻には枝豆を連想させるような素朴で香ばしいニュアンス。
自然な醸造から生まれる、滋味深くどこか懐かしい風味が魅力の一本です。
よく冷やして、その個性豊かな表情をぜひお楽しみください。
作り手さんより
引用:さっぽろ藤野ワイナリー
〇ぶどうについて
2019 年の気候は春先から順調に推移した年となり、夏は暑く乾燥した年となりました。秋の寒暖差により酸も残りながら熟したブドウの収穫が出来ましたが、ブドウに付着した野生酵母が少なかったのか発酵に手こずる状況となりました。
揮発酸を含んだ酸のバランスや穀物香とワインの果実感、余韻の印象のバランスが整うまでに時間を要すると判断し、札幌の街中にて温度管理ができる地下室を借り、長期間の瓶内熟成に入りました。
定期的に様子を見ながら 4 年間の瓶内熟成を経て遂にリリースとなりました。
瓶詰めまでに 2 年、熟成期間に 4 年と約 6 年間ワイナリーとともにあったワインなのでどこか愛着もあり、寂しさもありますがついに旅立ちです。
当時、醸造に携わっていたワイン畑 浦本の浦本さんにもご協力いただき、リリースの運びとなりました。
〇醸造について
北海道産のミュラートゥルガウ、バッカス、ケルナーを用いた白ワインです。
それぞれホールバンチで時間をかけ丁寧に圧搾、翌日に澱引きし、野生酵母にて醗酵させました。
2019 年は猛暑と干ばつが特徴的な年となり、良く熟したブドウが取れた一方で、野生酵母での醗酵が長引き、約 2 年間かけて発酵が終わり、瓶詰めとなりました。
マロラクティック醗酵も野生の乳酸菌により行っています。
残糖分はほぼないのですが、耐圧瓶と王冠により瓶詰めしています。
発泡は 2025 年リリース現在ありません。
瓶詰め時に 50ppm の酸化防止剤を添加しています。
〇味わいについて
現状でも多少の揮発酸や穀物香は感じられますが、時間をかけて向き合ってきた中で、グレープフルーツやカリン、マスカット、マンゴーなどの果実が主体の味わいとなりました。
香りも若草やハーブ、白い花などが感じられ、硬質感の中にも熟成によるまとまり、そして心地よい酸が余韻を感じさせてくれる白ワインです。
〇保管につきまして
無清澄剤、無ろ過のため、にごりやオリ、自然の炭酸ガスが含まれることがありますが、品質に問題はありません。
また酸化防止剤も極少量の添加のため 14℃以下での保存をお願いいたします。