さっぽろ藤野ワイナリー
flowing water 2023
品種 バッカス ,ケルナー
葡萄産地 北海道三笠市達布、余市町登産
Alc 10.5%
醸造所 さっぽろ藤野ワイナリー (北海道札幌) SNS @sapporo_fujino_winery
特徴 ◆野生酵母◆無添加◆無濾過◆マスカット香◆柑橘香◆酸味あり
【さっぽろ藤野ワイナリー】より、「fシリーズ」の新作が届きました!
マスカットの爽やかで華やかな香りが立ち上り、柑橘系のすっきりとした酸味とほんのりとした苦味が心地よいアクセントに。
蜜のようなまろやかさと青りんごを思わせるフレッシュなニュアンスも感じられます。
口当たりはやさしく、全体に柔らかい印象のワインです。
キリッと冷やして爽快に楽しむのも良し、少し時間をおいて旨味を引き出すのもおすすめです。
ぜひお好みのスタイルでお楽しみください(^^)
作り手さんより
引用:さっぽろ藤野ワイナリー
〇今回のワインコンセプトについて
北海道らしさとは何かを追求していくワインがこの通称「f シリーズ」になります。赤の「fire place」、ロゼの「flower road」、今回の白は「flowing water」となります。
「北海道」の「海」を借りてそこからさらにイメージされる「流れていく水」のような北海道の白ワインを造りました。
〇ぶどうについて
北海道三笠市達布産のバッカス種と、北海道余市町登町産のケルナー種を使用しました。
例年と同じく 2023 年もバッカスの収穫・仕込みから醸造作業がスタートしました。
その頃から、ヴィンテージの記憶に残る鳥害の被害が少しずつ忍び寄ってきており、ケルナー収穫時期には各地で被害が続発し、「食べられる前に獲る」という熟度と収穫のタイミングに悩まされたことを思い出します。
記録的な猛暑も印象に残る 2023 年、今年も日増しに夏めいてゆく中、冷やし目の温度帯でスルスルと気兼ねなく楽しんでいただければ幸いです。
〇醸造について
9 月下旬に収穫したバッカスは 3 種類に分けて仕込み(全房のまま圧搾、全房のまま 7 日間のスキンコンタクト後に圧搾、全房のまま約 2 ヶ月間の醸し)、10 月中旬に収穫したケルナーは 2 種類に分けて仕込み(全房のまま圧搾、全房の
まま約1ヶ月間の醸し)、共に野生酵母で醗酵を行い低温環境下で管理を進めました。
11 月中旬、醸していたバッカスとケルナーを合わせて圧搾、そこにバッカスの圧搾果汁とスキンコンタクト果汁、ケルナーの圧搾果汁をブレンド、ステンレスタンクで発酵管理を進めながら終息を見守りました。
野生の乳酸菌で MLF(マロラクティック醗酵)も行い、醗酵終息後、翌年 7 月上旬に澱引きし、瓶詰めを行いました。
瓶詰め時に酸化防止剤(亜硫酸塩)を 25ppm 添加しています。
瓶詰め後、味わいのバランスを観察しながら約 11 ヶ月の瓶内熟成を経てリリースとなりました。
〇味わいについて
抜栓直後は硬い印象ですが、程なく和らいで行きます。グラスに注ぐと、淡い小麦色の色調に、瑞々しい白い花、八朔や文旦のような和柑橘の香りが広がり、ほのかに生姜やハーブのような青い香りも感じられます。
口に含むと、きりりとした酸とレモンやグレープフルーツの果皮のような味わい、微かな塩味と蜂蜜のようなコクが広がり、程よい苦味の余韻をもたらします。
抜栓二日目以降は、果実味が穏やかになりながらも蜜感やコクがじんわりと感じられる味わいに変化していきます。
今後、さらに瓶内熟成が進むと、より味わい深くまとまってゆくものと考えております。
〇保管につきまして
無清澄剤、無ろ過のため、にごりやオリ、自然の炭酸ガスが含まれることがありますが、品質に問題はありません。
また酸化防止剤も極少量の添加のため 14℃以下での保存をお願いいたします。