フジマル醸造所
キュベパピーユClassic 2022
品種 デラウェア100%
葡萄産地 大阪府
Alc 11%
醸造所 島之内フジマル醸造所 (大阪・島之内)SNS @shimanouchi_fujimaru
特徴 ◆樽香しっかり◆やや甘◆トロピカル感◆濃い紅茶◆柑橘
「ワインを日常に」をコンセプトに、日本の原料のみでワイン造りを続けるフジマル醸造所さんから、樽熟成させたデラウェアのオレンジワインをご紹介いたします!
濃い黄金色の美しい輝き。デラウェア特有のキャンディーのような香りは控えめで、樽由来のバニラ、クローブ、ナツメグのニュアンスが感じられます。
伸びやかで余韻の長い酸、厚みのある果実味とコク。しっかりとした旨味があり、輪郭のはっきりとした印象のワインです。
アルコール感も程よく、飲みごたえのある一杯。大ぶりのグラスで、時間をかけてじっくり楽しんでいただきたいオレンジワインです。
最初はしっかり冷やして、食事とともに温度を少しずつ上げながら味わうのもおすすめです!
作り手さんから
引用:FUJIMARU WINESHOP
〇キュベに込めた想い
『自社デラウェアの美味しさを classic な作りに落とし込んだらどんなワインになるだろう?』 という好奇心から、2021 年から造り始めたキュベ。
フジマルのワインつくりの基本は、野生酵母で自然発酵、亜硫酸は瓶詰めまで使用せず、瓶詰め時も必要な 時に僅かに添加するのみ。
ワインに含まれるのは、基本的にブドウだけ。補糖や添加物・培養酵母に頼らな い、もともと classic なつくりともいえるのですが、このキュベ「classic」が表す特徴は、特に「醸し×木樽熟成」の 部分のこと。現代的なステンレスタンク熟成、トラディショナルなクヴェヴリ(甕)熟成とはまた異なる“classic な” デラウェアの美味しさをコンセプトにしています。
〇ぶどうについて
大阪柏原市産デラウェアを100%使用。
〇醸造について
(オレンジ)熟したデラウェアを除梗破砕して樹脂の開放タンクで 2 週間自然発酵。ピジャージュは毎日 しっかりめに行い、メンブレンプレス機で搾汁後はフリーランとプレス分を合わせ、完全発酵を確認後、 2 年目のフレンチオーク樽へ。
(白)熟したデラウェアを全房で搾汁後、樹脂の開放タンクで 2 週間自然発酵。
完全発酵を確認して澱引き後、古樽へ。
どちらも約 10 ヶ月の木樽熟成の後、ボトリング時に亜硫 酸塩 30ppm のみ添加しています。
〇ラベルコンセプトについて
ワインを作るには、まずブドウを育てて収穫しなければなりません。
長靴を汚れているように描いたのは、ブドウを育てた方達の努力を表現しています。
その後、様々な工程を経て時間をかけて熟成させ、その上でやっと、ひとつのワインが完成します。
当たり前に知っていることですが、大事なワインのストーリーだと思います。
それをシンプルに、クラシックな雰囲気で絵にしてみました。(ラベル:青木もえか)
〇味わいについて
『デラウェア×醸し×フレンチオーク』
前回のつくりで、大阪のデラウェアを醸したオレンジワインとフレンチオークが良い調和を生み出すことがわか りました。
どうやら、果皮の味が「濃い」大阪のデラウェアは木樽熟成と相性が良いようです。
前ヴィンテージでは、パワフルなオレンジワインを新樽で熟成することで、輪郭がはっきりしたボリューム感の 強いタイプの美味しさを前面に出しました。
一方、この 2022 ヴィンテージのデラウェアでつくったオレンジワインは、どちらかというと優しい旨味が特徴のスルスル系。
ならば、と前回とは趣向を変えてメロウな味わいを目指しました。
オレンジワインを 2 年目のフレンチオーク樽で熟成し、それに古樽で熟成したデラウェアの白ワインをアッサンブラージュ。
それによって香りもタンニンも落ち着いた味わいに。また、古樽内で自然に進行したマロラクティック発酵による柔らかさが全体を丸く調和させてくれました。
繊細な和食にもうまく合わせることができる落ち着いた香り、油脂を含んだ料理と合わせてもさっぱりと引き締 めてくれる優しい酸とタンニンの余韻。
「木樽熟成のデラウェアってこんな表情も見せてくれるんだ」という新た な楽しみを皆さんにお届けできればうれしいです。
〇ご注意ください
フジマル醸造所のワインはすべて、酸化防止剤の添加を最小限にとどめています。温度変化にさらされますと品質劣化の恐れがございます、低温での管理(16度以下)をお願いいたします。