フジマル醸造所
Link 2023
品種 デラウェア
葡萄産地 大阪府
Alc 10%
醸造所 島之内フジマル醸造所 (大阪・島之内)SNS @shimanouchi_fujimaru
特徴 ◆酸味しっかり◆辛口◆野生酵母◆さっぱり◆乳酸系
「ワインを日常に」をコンセプトに、日本産原料だけでワインを作り続け、日本の食卓に寄り添う味わいを目指すフジマル醸造所から、木桶を使用した個性的なオレンジワインをご紹介します!
薄いにごりの黄金色が美しく、シャープな柑橘の香りが印象的です。
口に含むと、デラウェアの果実味としっかりとした酸味が前面に立ちます。
木桶由来の香りは微かに感じられ、ほのかにスーッとしたボタニカルなニュアンスも。
冷やしてお楽しみいただき、徐々にまろやかさが増していくので、時間をかけてじっくりと味わいたい一本です!
作り手さんから
引用:FUJIMARU WINESHOP
〇コンセプト
昨ヴィンテージの 2022 年、日本で最後の桶屋さん「藤井製桶所」で作ってもらった吉野杉の木桶で大阪のデラウェアを醸すワインつくりを始めました。
ぶどう産地としての大阪と、醸造における木桶文化。
どちらも忘れられつつある中で、ワインがこれらの文化を後世につなぐ楔の一本になればという想いからスタートした挑戦です。
古くから発酵•醸造に用いられてきた木桶。
容器としての寿命は長く、また桶つき酵母が大切にされることから、新調のサイクルは 100年単位だと聞きます。
現代ではステンレスタンクを用いた醸造が主流となって木桶の需要が減ったことにより、
本職の木桶職人は引退していってしまいました。
現在、醸造用の大きな木桶を作れる桶屋さんは日本に唯1つ、藤井製桶所(大阪府堺市)を残すのみです。
そこで私たちはご縁もあり、ワインの作り手として「ワインと木桶をつなげないだろうか」と木桶発酵に挑戦しました。
昨今新設が相次ぐワイナリーが発酵容器として木桶を選択肢に入れるようになれば、木桶の需要を増やすことに力添えできるのでは無いか、と考えたのです。
〇ぶどうについて
『デラウェア産地としての文化をつなぐ』
歴史あるブドウ産地、大阪。
かつてはデラウェア出荷量日本一でした。
都市化や高齢化、気候変動によって大阪のブドウ畑は消えていく状況にあります。
デラウェアのワイン用ぶどうとしてのポテンシャルを知る私たちは、できる限り農家さんたちからデラウェアを買い取り、ワインという形で消費者と繋ぐことで、ぶどう生産地としての大阪を次の世代に残す一助になればと考えています。
〇醸造について
木桶で 10 日間醸したデラウェアをバスケットプレスで搾り、ステンレスタンクで 6 か月熟成させたのち、青デラのワインを約 20%ブレンドしてボトリング。
ボトリングのタイミングで 20ppm だけ亜硫酸塩を添加しました。
総酸度:8.0 g/L 総亜硫酸:12 ppm 遊離亜硫酸:3 ppm
〇味わいについて
『2 年目の木桶』
木桶には酵母が住み着くといいます。
しかしワインは一年に一回の仕込み、しかも使用後は空の状態で保管しなければならないので、2 年目もうまく醸せるのか心配でした。
いざ仕込んでみればその心配は杞憂に終わり、スムーズかつ旺盛な発酵が進みました。昨ヴィンテージで木桶のあく抜きをしっかりしてあるので、杉の香りの強い主張は皆無で、ごく穏やかな無垢な木のタンニンがほのかに和を感じさせるオレンジワインに仕上がっています。
〇ご注意ください
フジマル醸造所のワインはすべて、酸化防止剤の添加を最小限にとどめています。温度変化にさらされますと品質劣化の恐れがございます、低温での管理(15度以下)をお願いいたします。