ウッディファーム&ワイナリー
シャルドネ 2020
品種 シャルドネ87%ピノ・ノワール8%ソーヴィニヨンブラン5%
産地 山形県かみのやま産
Alc 11.4%
醸造所 ウッディファーム&ワイナリー
※樽比率 13%
※無濾過
凝縮した果実感とキリッとした酸味が最高にバランスが良く、優しい樽香がワイン自体に奥行を与えています。
一口飲んで美味しいと感じられるワインです。
時間の経過と、温度の上昇で樽感が強くなりますが、その分うま味と果実味も開いてバランスが崩れないんです。
冷やしても良し!開かせても良し!安定感抜群のシャルドネ。おすすめです!
作り手さんから
引用:ウッディファーム&ワイナリー
〇ヴィンテージについて
2020年は日照の多い年であり、酸落ちが懸念されたので、
2ヴィンテージ、マロラクティック発酵をしないで管理しているため、ブドウ由来のエステル香が豊富です。
後半の僅かな樽由来のバニラやスパイシーさが余韻に幅を待たせています!
〇ぶどうについて
9月の晴天が多かった2020年のシャルドネは、もう毎日が収穫日和の状態に関わる人は高揚していました。
酸度が抜けやすい品種ゆえに、燦燦とした日が続く年は早めに収穫しています。
〇醸造について
2013年の創業以来、途切れずリリースしている銘柄の一つ【シャルドネ】
毎年アップデートを重ね、8回目の醸造になった2020年のテーマは、【レドックス】です。
果汁を酸化的に扱うロット、果汁を還元的に扱うロットをそれぞれ分けて仕込みました。
例年より酸度が低い傾向にあったのでMLFを回避しながら、最終的にブレンドしています。
それぞれ異なるタイプの香味を得られる反面、やや単調になりすぎる傾向が熟成中に感じたので、PNとSBの混醸の樽熟成の原酒を13%ブレンドしています。ブレンド後には香りのトーンは変わらずに、より厚みを感じやすくなり余韻の幅も増えています。
今後の熟成で、もう少しエステルが落ち着いてくると更に良くなると思います。
〇味わいについて
数値以上のパリッとした酸味、洋ナシや青リンゴ、パイナップルを思わせるエステル
へ、すだち等の爽やかで苦味のある風味も感じられます。
抜栓直後に、ややピリッと来る溶存ガスはそれらの清涼感を際立たせるのに役立ちます。
もう少し時間が経てばバニラやナッツ類も顕著に感じはじめ、構成要素の紐を解くことが容易になるでしょう。
〇ヒトコト
現在の所(2023年)、上山市内のワイナリーは全て上山産シャルドネを手掛けています。
地域の個性をとらえる場合、またVTの個性をとらえる場合、同じ品種が望まれます。
またワイナリーごとの個性を把握する場合、品種はニュートラルな方が良いでしょう。
それ故に、シャルドネのワインは重要な指標になると感じています。