森臥 / shinga
小公子2022
品種 小公子100%
葡萄産地 北海道名寄
Alc 12%
醸造所 森臥ワイナリー (北海道・名寄)
特徴◆野生酵母◆無濾過◆樽熟成◆旨味◆タンニン
日本最北のワイナリー「森臥~Shinga~」さんから、上品な樽の香りと優しいタンニンが魅力の赤ワインをご紹介します!
このワインは深みのあるルビー色で、ほんのりと熟成感が感じられます。香りには樽由来のナツメグやクローブが漂い、果実の熟した香りも豊かです。果実味はブラックベリーが中心で、山葡萄系の「小公子」を使用しているため、酸味が上品で味わいがとてもクリアに仕上がっています。
色、香り、味わいの全てにおいて丁寧な造りが感じられる赤ワインです。さらに瓶内熟成させて、これからの変化も楽しみたい一本です。ぜひ、ゆったりとご堪能ください!
作り手さんより
引用:森臥
〇ぶどうについて
名寄市弥生の畑にて収穫された小公子を使用。
10月の収穫後すぐにワイナリーにて圧搾しました。
〇味わいについて
小公子は故・澤登晴雄氏の手で育種されたヤマブドウ交配種で、一般的な赤ワインより色が非常に濃く、渋みが少なくスパイスやハーブのような香りがあるなどの特徴があります。
カシスなどの黒い果実のほか、八角やニッキといった東洋的な香りが感じられます。
酸もしっかりとしているため、脂っこい料理との相性も良いと思います。
〇醸造について
全量手除梗後、ステンレスタンクにて発酵。
醸造時には酵母を一切添加せず自然酵母にてゆっくりと発酵、瓶詰めまで全く濾過をしておりません。
〇熟成について
フレンチオーク樽での約12か月熟成に加え、さらに一年間の瓶熟成をしています。
数年間の瓶内熟成により、さらに全体のバランスが良くなるものと思います。
〇楽しみ方について
ワインの風味を損なわないよう、濾過など行っていない為、瓶の中に澱や酒石が残っています。
味、品質には問題はありませんが、わずかな澱でも気になる場合は澱を舞い上げないようグラスに注いで下さい。
〇今年の環境
全国的には昨年を上回る猛暑となったようです。
その中で、北海道は、夏の暑さこそ、ここ数年来続く猛暑となりましたが、8月中旬以降には、朝晩の気温を中心に下がるようになり、また、9月が好天に恵まれたこともあり、ブドウが熟すにあたっては悪くない年だったように思います。
ただ、私たちの畑では昨年12月2日に積雪が 30 cmほどしか無い状態で、
-20度ほどに冷え込み、多くの樹が凍害を受けました。
そのため、春先に芽吹かない掛も多く、全体の花穂の数も少なくなりました。
収量的には平年の半分ほどとなり、自社醸造開始6年目にして初の凶作となりました。
〇ラベルについて
日本最北のワイナリーは寒冷地の為、夜温がとても低く「霜害」の影響があります。
霜害を防ぐため、一晩中、葡萄畑で灯火を行います。
その唯一無二の風景をワインのエチケットとしてデザインしています。
ラベルデザイン 山本美和