ウッディファーム&ワイナリー
The Trial Batch Blanc de Noir 2022 ブランドノワール2022
品種 メルロ60%、カベルネフラン27% カベルネソーヴィニヨン13%
産地 山形県かみのやま市産 楢下畑、マサル畑、原⼝畑
Alc 11%
醸造所 ウッディファーム&ワイナリー (山形県上山)
※無濾過
※総酸度 5.7g/L
※pH 3.7
※生産本数 1192本
山形【ウッディファーム&ワイナリー】の金原さんから黒葡萄を使用した白ワイン「ブランド・ノワール」がリリースです!
新しい可能性を探る挑戦を行う「The Trial Batch‐トライアルバッチシリーズ」
色味は濃い黄金色。
粘性もしっかりのと感じられ、甘い蜜の香りを連想させます!
味わいは、コクのあるうま味とストーンフルーツ系の果実味をしっかりと捉える事が出来ます。
これからの季節に、ボディのある白ワインとして大活躍しそうですね(^^)
ヒラメのソテーや、鶏むね肉のチーズハサミ焼きなどが合いそうですね!
ぜひお試しください(^^)
作り手さんから
引用:ウッディファーム&ワイナリー
〇ヴィンテージの天候について
気象庁は2022年の東北の梅雨明けを特定不可とした。
梅雨とも秋雨ともいえる日々が葉月の空を覆い尽くし、観測史上ワーストの日照時間を記録した。
〇コンセプト経緯について
黒ブドウの色素であるアントシアニンは蓄積が進まず、9月以降の好天でさえ時すでに遅しの状態であった。
本来なら真っ黒のブドウが実る季節に赤く実った房を眺めながら、どのように醸造したら美味しくなるだろうかを考えていた。
黒ブドウとして生を受けたからには色素を活かして醸造してあげたいところ…しかし抽出の行程を経れば未熟な部分もまたワインとして表現される。
苦渋の決断となったが、特に色づきの悪いブドウは全て抽出をせずに全房プレス、つまり白ワインの様に果汁を扱い発酵させるトライアルを行った。
〇味わいについて
香りに魅力的な白桃、杏子のニュアンスと僅かにスモーキーな印象、優しい酸味やエキス分と、食感はイメージしていたピノグリに近いものがありました。
品種の個性は薄まりましたが、グリーンな印象なくバランスのよい白ワインです。
〇醸造について
熟度の進みが特に遅れた房を収穫時点で分け、圧力を最小限に全房プレスを行いました。
うっすらとピンク色の果汁を速やかにタンクへ移し発酵管理を行いました。
Co-inoculationによる発酵が進むごとに色素は脱色され終了時点ではクリーム色の様な色合いまで還元されていました。
やや時間を置き、古樽へ移し冬の間は樽の中で静置しています。
同じような醸造をした品種違いの樽同士をブレンドの為にタンクへ澱引きし、再び樽へ戻し亜硫酸で固定しました。瓶詰め時期は非常に悩みましだが、本来的には樽で夏を越せるほどの酒質では無かったので4月に瓶詰めを行っています。
貯蔵中にはバトナージュはしていませんが、明らかに普通の白ワインでは感じないトロっとした食感がありました。
〇ブラン・ド・ノワールについて
本来ブランドノワールはシャンパーニュのお家芸であり、生粋のボルドー系品種を使って行う方法ではない。
もしかしたら【ピノグリから出来るトロトロの食感がある白ワイン】に近いワインが醸造できるかもしれない。
ワインに品種の名残は無い、それは品種を活かしているとは言い難い。
しかし自分たちの都合で捨てる事もなかった。来年は赤ワインになろうね。実った価値は活かせたワインとなった。