ウッディファーム&ワイナリー
カベルネ・ソーヴィニヨン 2020
品種 カベルネ・ソーヴィニョン100%
産地 山形県かみのやま市産 水上畑【55%】楢下畑【37%】生居畑【8%】
Alc 11.8%
醸造所 ウッディファーム&ワイナリー (山形県上山)
※樽熟成
※総酸度 4.9g/L
※pH 3.90
※生産本数 1556本
ウッディファームさんの赤ワインの代名詞【カベルネ・ソーヴィニヨン】
2020のヴィンテージはスルスルと飲めてしまう、身体に馴染むような仕上がり!
クリアな赤色で香りも樽熟のバニラ香を微かに感じる事ができます。フレッシュな果実味があり、酸も伸びやかです。
ウッディファーム醸造家の金原さんは濃縮法などは一切行わず、品種が持つ味わい、風味を大切にされています。海外の濃厚なカベルネソーヴィニヨンとは違い、ジワーとうま味を感じ、まろやかな口当たりえを楽しんで貰える【日本のカベルネソーヴィニヨン】です。
温度帯は少し高めで空気を含ませてお飲みください(^^)
作り手さんから
引用:ウッディファーム&ワイナリー
〇コンセプト経緯について
2013年の創業以来、途切れずリリースしている銘柄の一つ【カベルネ・ソーヴィニヨン】
実は使用しているカベルネ畑はVTの度に異なります。
今回の20VTは質量ともに非常に良いカベルネが収穫できた事もあり、今まで一度もない畑の構成比率になっています。
ワイナリーのすぐ上にある北向きで傾斜の強い水上畑カベルネは、フレッシュながらグリーンな所がなく明るいベリーの特徴を素直に表現してくれます。
須川沿いにある平地の楢下畑はモカ、プルーンへグリーンなニュアンスが光る、どこか湿気と影を感じさせる味わいです。
今回は初めて水上畑を主軸にブレンドし、他の品種の要素を省くことでウッディファームが考える上山カベルネの基本形になるようにイメージをしています。
現在は熟成によるアロマは僅かです、熟成したCSの雰囲気がお好きな方は今しばらくセラーで寝かせてください。
〇ぶどうについて
世界的に人気で、ワイン用の黒ブドウ品種の中で栽培面積は世界NO.1です。
上山ではメルロと同時期に栽培実績があり、大変長い歴史があります。
長年の実績と気候風土から【カベルネの適地】として近年有望視されており、自社栽培の面積を現在(2021.4)は約1.5㏊まで拡大させています。
渓流に程近く礫の多い粘土質主体の土壌からはカカオ、カシスリキュールの印象が強く、礫の多い赤土からはプラム等のジャミ―な香りとインキーな印象、標高の高い樹齢30年以上の古木からはカシスや針葉樹、高い酸度が特徴とタイプの異なるカベルネが実ります。
質実剛健であり、長期の熟成によって解き放たれる圧倒的な風格が多くの人を虜にさせます。
今後は赤ワインの主要品種として、より多くの方に【かみのやまの雄大な自然】を連想させるワインを目指します。
〇ヒトコト
20VTは非常に良い条件でブドウが成熟し、収穫できました。
ブドウは畑でランク分けされ、上位ランクのカベルネは畑ごとで醸されました。
発酵条件は、どのキュベも初期の低温浸漬、ルモンタージュ、櫂入れ、と同じように行い、発酵温度も27~31℃付近を最高温度にしています。
畑によって酵母を別けて仕込みましたが、良いVTであれば差は見分け辛いようです。
約1年間の樽熟後にブレンドトライアルを行いましたが、意外とシンプルに決定しています。
これはレギュラーのカベルネとして幅広い層の飲み手に親しまれるように、【柔和さ】を念頭に決めました。
これより上位クラスのカベルネには【重厚感や荘厳さ】を感じさせるものとして構成し、同じカベルネと言えど様々な味わいで今後はリリースします。