フジマル醸造所
キュベパピーユ OSAKA White 2023
品種 デラウェア
産地 大阪府
Alc 11%
醸造所 島之内フジマル醸造所 (大阪・島之内)SNS @shimanouchi_fujimaru
特徴 ◆酸味しっかり◆辛口◆野生酵母◆さっぱり◆乳酸系
『ワインを日常に』をコンセプトに日本の原料のみでワインを造り続け、日本の食卓に寄り添うような味わいを目指すフジマル醸造所さんより、 『OSAKA White 2023』をご紹介です!
やや濁りのある濃いイエロー。柑橘系の爽やかな香りに、フルーティーで甘やかなニュアンスが広がります。
味わいはキリッとドライで、シャープな酸味とほのかな苦みが特徴。
後味はスッと消えていくようなキレの良さがあり、ふわりとライムのようなニュアンスも感じられます。
伸びやかな酸と引き締まったタンニン、心地よい苦みがバランスよく調和。
しっかりとしたアルコール感もあり、デラウェアの新たな可能性を感じさせる一本です。
作り手さんから
引用:FUJIMARU WINESHOP
〇ぶどうについて
私たちはデラウェアがワイン用ブドウとしても優れた品種だと考えています。
柏原の自社畑で丹精込めて育てるデラウェアは房と果粒が小ぶりで、皮が分厚くて種も多いため、旨味がギュッと詰まっています。
その魅力は華やかさや派手よりも、どちらかと言えば滋味深く体に染み込むような優しい美味しさにあると思います。
『雨に苦しんだ 2023年』
新梢がすくすく伸びる 5 月上旬から結実まで、長雨が多かった影響で例年より早いタイミングで長期間、病害の脅威にさらされた 2023年。
病気に強いデラウェアといえど、シーズンを通して防除にはとても気を使いました。
収量こそ落ちてしまったものの、品質としては糖と酸のバランスが取れた良いブドウが収穫できました。
〇醸造について
青デラ・デラウェアをそれぞれメンブレンプレス機で搾汁し、樹脂の開放タンクで 2 週間の自然発酵。
澱引き時に 20ppm の亜硫酸塩を添加して、ステンレスタンクで約 11 ヶ月間の熟成。それとは別に、デラウェアを除梗破砕の後、毎日1~2回ピジャージュしながら樹脂の開放タンクで 15 日間の醸し発酵。
主発酵終了後、メンブレンプレス機で搾汁し 20ppm の亜硫酸塩を添加してクヴェヴリで 10 ヶ月の熟成。
ボトリング 1 カ月前にステンレスタンクへ澱引きし静置。
上記 3 種類のデラウェアワインを1:1:1の割合でアッサンブラージュして瓶詰め。
総酸:7.9 g/L 総亜硫酸:5 ppm 遊離亜硫酸: 1 ppm
〇味わいについて
『デラウェアの特徴をマルっと表現』
収穫のタイミングによってブドウの味わいの特徴は変わるので、私たちはそれを大切にしてワインを作るようにしています。
早摘み(青デラ)は酸をたっぷり含んだキレのあるフレッシュな味わいで、熟してくると酸が和らぎ糖度が上がってきます。
酸と糖のバランスが良く果実味が一番感じられるタイミングのブドウは白ワイン用に。
完熟に近づくと酸は落ちつく一方で果皮の風味が強く深くなってくるので、オレンジワインという形で、デラウェアの美味しさを最大限に引き出すことを目指しているのです。
そして、この大阪 White はそれぞれのタイミングの良いとこ取りをして、私たちのデラウェアをマルっと 1 本で表現しようというワイン。
ヴィンテージごとでブレンド比は異なりますが、まさにフジマルのデラウェアの体現ともいえる 1 本なので、ぜひ飲んで知っていただきたいキュベです。
〇ご注意ください
フジマル醸造所のワインはすべて、酸化防止剤の添加を最小限にとどめています。温度変化にさらされますと品質劣化の恐れがございます、低温での管理(15度以下)をお願いいたします。